暑い、暑いと思っているうちに、ふと気づいてみると、水田の稲が穂を出し、頭を垂れ始めています。実りの季節は確実に近づいているようですね!
さて、最近の健康志向で、白米ばかりでなく「古代米」が注目されています。
“「古代米」とは、私たちの祖先が栽培していた、いわば「古代の稲の品種」が持っていた特色を色濃く残した稲”(参照:農林水産省 消費者の部屋より)のことで、アントシアニン系色素を含む黒米、タンニン系の赤米、クロロフィル系の緑米などのいわゆる色素米をさすことが多いようです。
3つの古代米を簡単にご紹介すると、
黒米・紫米
玄米の種皮部分には、アントシアニンが含まれています。ポリフェノールの一種であるアントシアニンは、視力の回復や肝臓の増強に効果を発揮します。他にも、黒米には、ビタミンやミネラルなどを豊富に含むため、滋養強壮にも良いと薬膳料理に用いられることがあります。
赤米
赤米は玄米の種皮部分にタンニン系の赤色色素を含んでいます。そのため、白米と一緒に炊くと、赤飯のようにほんのりピンクに色づきます。タンニンには、血圧を低下させる薬理効果が期待できるといわれています。
緑米
緑米に含まれるクロロフィルは、コレステロール値を抑制する働きがあります。他にも、マグネシウム、亜鉛などを含み、血液をさらさらにしてくれます。また緑米は、栽培が難しいため、幻の米ともいわれています。
古代米は、古代からこれまで、日本人の食卓を支えてくれた主要な食材です。この秋は、新米に混ぜてぜひ味わってみてはいかがですか。
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(エバーグリーン編集部 愛垣)
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