イヌシデ

シデ属 イヌシデ
学名： Carpinus tschonoskii

〔基本情報〕
山地でみられる高さ10～15mの落葉高木。
樹皮は灰褐色で、ふつう灰白色の縦じま模様があります。
若い枝は淡い緑褐色で、白色の毛がはえます。
小枝は赤褐色を帯びます。
葉は2列に互生する単葉で、長さ4～8cm、幅2～4cmの卵形～倒卵形です。
側脈は12～15対あります。
葉の縁には不規則な細かい重鋸歯があります。
葉柄に褐色の毛が密にはえます。
新芽は白色に毛が多くはえます。
花には雄花と雌花があり、ともに尾状花序につき、葉の展開とともに開きます。
雄花序は長さ4～5cmで前年の枝の葉腋から下垂し、雌花序は新枝に頂生します。
果実は堅果で苞に包まれます。
苞は長さ1.5～3cmの長卵形で、片側にだけ不揃いの鋸歯があります。
果穂は長さ4～12cmで下垂します。

〔栽培〕
増殖は実生、挿木、取木によります。
日当たりと水はけ、水もちのよい土壌を好みます。
鉢植えは、真夏は土が乾きすぎないように半日陰に移します。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は降雨にまかせます。
施肥は寒肥として有機質の肥料を施します。
病虫害は特にありません。