コバギボウシ

ギボウシ属 コバギボウシ
学名： Hosta sieboldii var. sieboldiif. spathulata

〔基本情報〕日当たりのよい湿地にはえる高さ30～45cmの多年草。
横に這う短い根茎をもちます。
葉は根出する単葉で、長さ10～20cm、幅5～8cmの披針形で、表面の脈はへこみます。
葉の表面には光沢がなく、縁は全縁です。
花茎の先に総状花序を出し、多数の花をつけます。
ボート形の苞があります。
花は長さ5～6cmの漏斗状の6弁花で、淡い紫色で内側に濃い紫色の脈があります。
花は朝開いて夕方しぼむ1日花です。
果実は蒴果で、種子の片側には翼があります。

〔栽培〕増殖は実生、株分けによります。
日向～明るい日陰で水はけ、水もちがよく適度に湿り気のある土壌を好みます。
夏の強い直射日光では葉焼けをおこすことがあるので、鉢植えの場合は夏は風通しのよい日陰に移動し、地植えの場合は落葉樹の下などに植えるとよいです。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は夏に晴天が続いて乾燥しないかぎりは降雨にまかせます。
施肥は春と秋に有機質の肥料を置き肥します。
病虫害としては白絹病、ウイルス病、アブラムシ、ナメクジなどがあります。