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植物図鑑

イチイ

イチイ属 イチイ
学名: Taxus cuspidata var. cuspidata

〔基本情報〕
高さ20mになる常緑針葉高木。
樹皮は赤褐色で縦に裂けます。
枝葉は密に出ます。
葉は互生する単葉で、長さ0.5~2cmの線形となり、裏面に淡い緑色の気孔帯が2本あります。
雌雄異株で、雄花・雌花とも葉腋に単生します。
種子は球形で緑褐色に熟し、赤く熟した肉厚の仮種皮に包まれます。
仮種皮は甘く食べられますが、中の種子は有毒なので注意が必要です。

〔利用〕
有毒ですが葉や種子を民間薬として利用しました。
材は緻密でかたく、光沢があり、床柱や家具、細工物などにされます。

〔栽培〕
増殖は実生、挿木、取木によります。
実生の場合は、仮種皮が赤く熟したものを採り、仮種皮を洗い流してすぐに播くか、種子が乾燥しないよう湿らせたバーミキュライトなどに埋めて冷暗所で保存し、翌年の春に取りだして、播く前にもう一度よく水洗いをします。
やや移植を嫌います。
日向~半日陰で水はけのよい肥沃な土壌を好みます。
日陰に耐えます。
強い西日が当たるような場所は避けます。
水やりは鉢植えや地植えでも植えつけ後2年未満の株は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えで根づいた株は降雨にまかせます。
施肥は寒肥として有機質の肥料を株のまわりに施します。
病虫害としてはすす病、コガネムシやミノムシ(ミノガ)、カイガラムシがあります。

〔備考〕
昔、この材で高官の笏をつくったので「一位」の名がついたとされます。

名前
イチイ(一位)、オンコ、アララギ、Japanese yew、spreading yew
生活型
高木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月、5月、6月、7月、9月、10月
花咲く季節
3月、4月
実のなる季節
10月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、中国東北部、シベリア東部、サハリン、千島列島中部以南、色丹島
形状
直立
草丈・樹高
15000〜20000mm
葉の形
線形
葉の生え方
互生
縁の形
葉の特記事項
花のつき方
単生
花弁の数
花の色
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿木
日照条件
日向、半日陰
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐寒性、耐陰性
用途適性
盆栽、生垣、トピアリー、公園・庭園、街路樹
ハーディネスゾーン
5a〜9a
病害
すす病
虫害
コガネムシ、ミノムシ(ミノガ)、カイガラムシ
香り
味覚
食用
毒性
有用
薬用、その他クラフト
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
68632
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