植物図鑑
ギンバイカ
ギンバイカ属
ギンバイカ
学名:
Myrtus communis
〔基本情報〕高さ1~3mほどの常緑低木。
葉は対生する単葉で、長さ2~5cmの卵状披針形、表面に光沢があります。
葉の縁は全縁です。
葉はもむとユーカリに似た強い香りを放ちます。
花は葉腋に単生し、径3cmほどの4~5弁花で、白色またはピンク色を帯びます。
多数の長い雄しべがめだちます。
花には香りがあります。
果実は黒紫色の液果で、甘みがあります。
〔来歴〕古代のエジプトや南ヨーロッパでは愛の女神の木とされ、ギリシア・ローマ時代にはゲッケイジュとともに凱旋将兵の冠の材料にされました。
花嫁の花環にもされました。
〔利用〕花や葉は薬用にするほか精油の原料となります。
果実は料理の香りづけに用いられたり、葉とともにリキュールにされます。
〔栽培〕増殖は実生、挿木によります。
種子は乾燥すると発芽率が落ちるので、熟した果実を収穫して果肉を洗い流し、種子が乾燥しないよう湿らせたバーミキュライトなどに埋めて冷暗所で保存し、翌年の春に取りだして、播く前にもう一度よく水洗いをします。
成木での移植を嫌います。
霜が降りない地域であれば戸外越冬可能です。
日当たりと水はけのよい肥沃な土壌を好みます。
冬の寒風があたるような場所は避けます。
水やりは鉢植えや地植えにして2年以内の株は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えで根づいた株であれば降雨にまかせます。
施肥は寒肥として有機質の肥料を株のまわりに施します。
自然樹形で育てることが多いので刈り込みや剪定は特に必要ありませんが、樹冠内部の混んだ枝や徒長枝を花後に取り除くようにします。
病虫害は特にありません。
名前
ギンバイカ(銀梅花)、イワイノキ(祝いの木)、ギンコウバイ(銀香梅)、ギンコウボク(銀香木)、マートル、common myrtle
生活型
低木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月
花咲く季節
5月、6月
実のなる季節
9月、10月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
地中海沿岸地域
形状
分枝
草丈・樹高
1000〜3000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
対生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
単生
花弁の数
4、5
花の色
桃、白
花径
30
花序の長さ
実の色
紫、その他
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐暑性
用途適性
盆栽、鉢植、生垣、トピアリー、花壇、切花、公園・庭園、コンテナ、ベランダ
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
甘味
食用
実
毒性
有用
薬用、食用、飲用、精油
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
古代のエジプトや南ヨーロッパでは愛の女神の木とされ、ギリシア・ローマ時代にはゲッケイジュとともに凱旋将兵の冠の材料にされました。花嫁の花環にもされました。
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
19453
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