アメリカノリノキ‘アナベル’

アジサイ属 アメリカノリノキ‘アナベル’
学名： Hydrangea arborescens ‘Annabelle’

〔基本情報〕
北アメリカ東部～東南部に分布するアメリカノリノキの園芸品種。
落葉低木。
葉は対生する単葉で、卵形～卵状楕円形で、葉の縁には鋸歯があります。
花序は径20～30cmと大きなてまり状で、花の数も多く、花はすべて4弁で白色の装飾花のみからなります。
花はつぼみの時は緑色で開花するにつれ白色となります。

〔栽培〕
増殖は挿木によります。
日向～半日陰で水はけと水もちがよい湿潤な土壌を好みます。
土が極端に乾燥するところや強い西日が当たるところは適しません。
栽培は容易で、生育旺盛で毎年よく開花します。
水をよく吸うので鉢植えの場合は水切れに注意し、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
地植えの場合は特に必要ありませんが、夏の高温期には気温が低い朝か夕方に水やりをします。
施肥は年2回、寒肥と開花後のお礼肥として、緩効性化成肥料を施します。
花房が大きく、雨にぬれると枝が重さを支えきれずに垂れることがあるため支柱を立てるか水を払います。
ほかのアジサイ類と異なり春に出た枝に花芽ができるので、剪定は落葉中に行っても問題ありません。
株が大きくなり枝が混んできたら、地際近くまで切り戻して仕立て直します。
病虫害は特にありません。

〔備考〕
基本種のアメリカノリノキは昭和初年に渡来したとされますが、あまり普及していません。