植物図鑑
クリスマスローズ
クリスマスローズ属
クリスマスローズ
学名:
Helleborus niger
〔基本情報〕高さ20cmほどの常緑多年草。
葉は根生し、鳥足状に7~9裂し、革質、裂片は長楕円形で上半分の縁に鋸歯があります。
長い葉柄をもちます。
花は集散花序に2~3個つきます。
5枚の花弁のように見えるのは萼片で、背面が淡い赤紫色を帯びることもある白色です。
萼片は雄しべが熟して開葯すると緑色になります。
本当の花弁は小さな管状の蜜腺に変化して、多数の雄しべを環状に囲んでいます。
果実は袋果で、種子には背線に沿ってアリなどが好む附属体(エライオソーム)があり、アリによって散布されます。
全草有毒で、焼けるような味のする強心配糖体が含まれているといい、汁液が皮膚につくと炎症を引き起こすことがあるので注意が必要です。
〔栽培〕増殖は株分けまたは実生によります。
秋~春は日が当たり、夏は日陰になるような、水はけのよい肥沃な場所が適します。
秋~春に生育し、高温多湿の時期は半分休眠状態となります。
過湿にすると根が腐るため、年間を通じてやや乾き気味で管理します。土の表面が乾いたら水を与えますが、休眠状態の時期は極端に乾燥しない程度に水やりを控えます。
施肥は冬~春にのみ行い、10日に1回液肥を与えます。
霜や寒風にあたると葉が傷むので注意が必要です。
種子を採る目的がなければ花後に花首から摘み取り株を疲れさせないようにします。
新しい葉が出る初冬に、古い葉を根元から切り落とします。
病害虫としては灰色かび病や黒星病があります。
〔備考〕クリスマスのころから咲くのでこの名があります。ハルザキクリスマスローズや、その交雑種もこの名で流通します。
名前
クリスマスローズ、フユボタン、hellebores
生活型
多年草
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
10月、11月、12月、1月、2月、3月
花咲く季節
12月、1月、2月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
ヨーロッパ中部~西アジア
形状
草丈・樹高
200mm
葉の形
分裂葉
葉の生え方
根生
縁の形
鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
集散花序
花弁の数
花の色
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け
日照条件
日向、半日陰
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐寒性、耐霜性
用途適性
鉢植、花壇、切花、コンテナ、ベランダ
ハーディネスゾーン
病害
灰色かび病、黒星病
虫害
香り
味覚
食用
毒性
全草有毒
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
31173
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