エンジュ

エンジュ属 エンジュ
学名： Styphonolobium japonicum

〔基本情報〕高さ20m以上になる落葉高木。樹皮は縦に不規則な裂け目を生じ、灰色を帯びた暗褐色です。
若い枝は緑色です。
葉は互生し、長さ15～20cmの奇数羽状複葉で、葉柄の基部は膨らみます。小葉は7～13個あり、長さ3～4.5cmの楕円形～卵形で全縁、裏面には白い伏した毛があるため白色を帯びます。
花は枝先の円錐花序に多数つき、7～8月に咲きます。花冠は淡いクリーム色の蝶形花です。
果実は長さ3～7cmの豆果で、じゅず状にくびれ、飴色に熟します。

〔利用〕蜜源植物として有用であるほか、蕾は薬用やシルクを黄色く染めるのに用いられます。莢は石鹸の代用とされたといいます。

〔栽培〕増殖は実生によります。日当たりと排水がよく、やや湿り気のある土地を好みます。暑さ寒さ乾燥、大気汚染にも耐え丈夫なので、街路樹、公園樹として多く植えられます。潮風にも比較的耐えます。萌芽力があり移植は容易です。