植物図鑑
アオハダ
モチノキ属
アオハダ
学名:
Ilex macropoda
〔基本情報〕山地の林内でみられる高さ5~8mの落葉高木。
大きなものでは15mにもなります。
葉は互生する単葉で、長さ3~7cm、幅2~5cmの楕円形です。
葉の先は鋭くとがり、縁にはとがった鋸歯が多数あります。
葉の裏面の脈上に毛がはえます。
長さ1~2cmの葉柄があります。
雌雄異株です。
雄株・雌株とも短枝に葉と混ざって花を束生させます。
雄花は5~40個、雌花は1~10個ずつつきます。
花は緑白色の小さな4~5弁花です。
果実は径7mmの球形で赤く熟します。
〔利用〕若葉は食用となるほか、弘法茶と呼んで茶の代用にもされます。
〔栽培〕増殖は挿木、接木、取木によります。
実生も可能ですが、種から育てると雄株と雌株が出てしまいます。
播く場合は、熟した果実を収穫して果肉を洗い流し、種子が乾燥しないよう湿らせたバーミキュライトなどに埋めて冷暗所で保存し、翌年の3月~4月に取りだして、播く前にもう一度よく水洗いをします。
日向~半日陰で水はけがよく、腐植質に富んで適度に湿り気のある土壌を好みます。
日当たりがよい方が実つきはよいですが、強い西日や乾燥する場所は嫌います。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
地植えの場合はよほど晴天が続いて乾燥しないかぎりは必要ありません。
施肥はやせ地以外は特に必要ありませんが、施す場合は油かすや緩効性化成肥料を寒肥として施します。
病虫害としてはすす病、カイガラムシなどがあります。
〔備考〕樹皮の内皮が緑色なのでこの名がついたとされます。
名前
アオハダ(青膚、青肌)、マルバウメモドキ(丸葉梅擬)、ホソバアオハダ(細葉青膚、青肌)
生活型
高木
常緑・落葉
落葉
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
2月、3月、10月、11月
花咲く季節
6月
実のなる季節
10月、11月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道:西南部・日高・十勝地方、本州、四国、九州)、朝鮮、中国
形状
直立
草丈・樹高
5000〜8000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
束生
花弁の数
4、5
花の色
緑、白
花径
花序の長さ
実の色
赤
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
接木、挿木
日照条件
日向、半日陰
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
盆栽、公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
すす病
虫害
カイガラムシ
香り
味覚
食用
葉
毒性
有用
食用、飲用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
54487
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