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植物図鑑

ナナミノキ

モチノキ属 ナナミノキ
学名: Ilex chinensis

〔基本情報〕
常緑樹林内でみられる高さ6~10mの常緑高木で、15mに達するものもあるといいます。
若い枝は角ばります。
葉は互生する単葉で、長さ6~12cm、幅2.5~4cmの長楕円形で、先が細くとがります。
葉の縁には粗い鋸歯があります。
長さ0.8~1.5cmの葉柄があります。
雌雄異株です。
雄花序は今年出た枝の葉腋に出て、2~12個の雄花がつきます。
雌花は葉腋に1~2個つきます。
雄花・雌花は小さく、淡い紫色です。
まれに両性花がつきます。
果実は長さ1cmの楕円形で、赤く熟します。

〔利用〕
果実や樹皮、葉を薬用とします。

〔栽培〕
増殖は挿木によります。
実生も可能ですが、種から育てると雄株と雌株が出てしまいます。
播く場合は、熟した果実を収穫して果肉を洗い流し、種子が乾燥しないよう湿らせたバーミキュライトなどに埋めて冷暗所で保存し、翌年の3月~4月に取りだして、播く前にもう一度よく水洗いをします。
関東以南の温暖な地域に向く植物です。
日当たりと水はけがよい肥沃な土壌を好みます。
日当たりがよい方が実つきはよいですが、強い西日が当たる場所は嫌います。
水やりは地植え2年未満の株では土の表面が乾いたらたっぷりと与え、根づいた株では夏に晴天が続いて乾燥しないかぎりは降雨にまかせます。
施肥は有機質の肥料を寒肥として株のまわりに数か所穴を掘って埋めます。
病虫害としてはすす病、カイガラムシなどがあります。

〔備考〕
美しい実が多くつくので「七実」、実が長細いので「長実」が転訛したなど名の由来にはいくつか説があります。

名前
ナナミノキ、ナナメノキ
生活型
高木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
4月、5月、9月、10月
花咲く季節
5月、6月、7月
実のなる季節
10月、11月、12月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:静岡県以西、四国、九州)、中国
形状
直立
草丈・樹高
6000〜15000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
集散花序
花弁の数
花の色
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
公園・庭園
ハーディネスゾーン
7b
病害
すす病
虫害
カイガラムシ
香り
味覚
食用
毒性
有用
薬用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
54481
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