植物図鑑
ミミカキグサ
タヌキモ属
ミミカキグサ
学名:
Utricularia bifida
〔基本情報〕
砂地の湿った場所や泥炭地、湿地の水苔中などでみられる多年草。
食虫植物です。
白い糸状の地下茎が横に這い、水中や泥中では線形の水中葉をつけ、地表付近では気中葉をつけます。
気中葉は長さ0.5~1cmのへら形で全縁、無毛です。
地下茎などに捕虫嚢をつけます。
捕虫嚢は径0.5~1mmほどの球形で基部に口があり、口には内側に開く弁があり、微生物が近づくと、弁が開いて、これらを吸い込みます。
直立する高さ5~15cmの花茎に総状花序を出し、1~10個の花がつきます。
花茎の下部には鱗片葉がつきます。
花は黄色い唇形花で、下唇の基部はふくらみます。
花の後ろに円錐形で下向きの距があり、前方に曲がります。
花柄は花後に伸び、萼も大きく耳かき状に発達して果実を包みます。
果実は蒴果です。
〔栽培〕
増殖は実生、株分けによります。
実生は採り播きとします。
環境が合えばこぼれダネでも増えます。
水苔またはピートモス単用で植えつけ、日当たりのよい場所で管理します。
腰水にし、常に湿り気を保てるようにします。
施肥は特に必要ありません。
病虫害は特にありません。
〔備考〕
花後に大きくなる萼を耳かきに例えた名です。
名前
ミミカキグサ(耳掻草)
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
2月、3月、4月、5月、9月、10月
花咲く季節
7月、8月、9月、10月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州~琉球)、アジア~オーストラリア
形状
草丈・樹高
50〜150mm
葉の形
単葉(不分裂葉)、線形、特殊
葉の生え方
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
総状花序
花弁の数
花の色
黄
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け
日照条件
日向
水分の必要性
湿潤
土の必要性
水苔
土壌酸度
耐候性
用途適性
盆栽、鉢植
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
26394
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