オオバイボタ

イボタノキ属 オオバイボタ
学名： Ligustrum ovalifolium var. ovalifolium

〔基本情報〕
海岸沿いの林縁などでみられる高さ2～6mほどになる半常緑低木または小高木。
幹は直立してよく枝分かれし、若い枝は灰褐色で、ふつう無毛です。
葉は対生する単葉で、長さ4～12cm、幅1.5～6cmで楕円形、卵形、倒卵形など形に変化が多く、質がやや厚く、表面には光沢があり、全縁です。
葉の主脈が凹み、側脈もやや凹むことが多く、陽に透かすと側脈が透けて見えます。
葉柄は長さ0.3～0.5cmです。
枝先に長さ5～15cm、幅2～8cmの円錐花序を出します。
花は長さ0.7～0.9cmで白色、花冠は4裂し、筒部は裂片の約2倍の長さになります。
果実は長さ0.8cmのほぼ球形で黒紫色に熟します。

〔栽培〕
増殖は実生と挿木によります。
日向～半日陰で水はけがよい肥沃な土壌を好みますが、土質は特に選ばずよく育ちます。
日陰にも耐えますが、日当たりが悪いと花つきが悪くなり、葉もまばらになります。
丈夫で容易に育ちます。
水やりは真夏に晴天が続いてひどく乾燥しないかぎりは必要ありません。
施肥も特に必要ありませんが、生育具合によっては寒肥として油かすを少なめに施します。
刈込にもよく耐えます。
病虫害としてはハマキムシがあります。