ミネズオウ

ミネズオウ属 ミネズオウ
学名： Loiseleuria procumbens

〔基本情報〕
高山の風の強い稜線などの岩地や砂礫地にはえる高さ3～6cmほどの常緑小低木。
茎が地表を這い、カーペット状の密な群落となります。
葉は対生する単葉で、長さ0.6～1cm、幅0.2～0.3cmの狭長楕円形で革質、縁が裏側に巻き、裏面には主脈を除いて白い毛が密にはえます。
枝先に散形～総状に数個の花をつけます。
花は赤みを帯びた白色で、先が星形に5裂する鐘形となり、基部には果実期まで残る鱗片状の苞が1個つきます。
果実は卵形の蒴果です。

〔栽培〕
増殖は実生、株分けによります。
冷涼な地域に向きます。
鹿沼土など水はけのよい用土を用います。
日当たりのよい場所を好みますが、暖地では夏は半日陰で風通しのよい場所で涼しく過ごさせるのがよいです。
水やりは鉢植えの場合は春～秋は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、冬は乾きすぎない程度に与えます。
夏場は夕方に気温が下がってから与えるようにします。
地植えの場合は降雨にまかせます。
施肥は植え替え時に元肥を施すほか、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥し、夏に肥料が残らないようにします。
病虫害としてはアブラムシがあります。

〔備考〕
高山にはえ、葉の形をスオウ（イチイ）に例えた名とされます。