植物図鑑
ハマナデシコ
ナデシコ属
ハマナデシコ
学名:
Dianthus japonicus
〔基本情報〕
海岸にはえる高さ15~50cmの多年草。
茎は下部が木質化してやや這い、上部は直立します。
葉には根出葉と茎葉があり、とも厚みと光沢があり、全縁です。
根出葉はロゼット状に出る単葉で、長さ5~9cmの倒披針状長楕円形です。
茎葉は対生する単葉で、長さ4~8cm、幅1~2.5cmの長卵形~長楕円状披針形となり、先が円いです。
茎の先に集散花序を出し、密に多数の花がつきます。
1花序の花はほぼ同時に開きます。
花序の基部には3対の楕円形の苞があり、苞の先は尾状に伸びます。
花は径1.5cmほどで紅紫色の5弁花です。
花弁は先端が歯牙状に浅く切れ込み、爪状となる基部は筒状に合生した萼内に隠れます。
果実は円筒形の蒴果で熟すと先が4裂し、黒い種子を出します。
〔栽培〕
増殖は実生によります。
日当たりと水はけのよい砂質土壌を好みます。
土壌酸度は中性から弱アルカリ性とします。
寒さにやや弱いので冬の寒風は避けます。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
地植えの場合は降雨にまかせます。
施肥は元肥を施せば、以後は特に必要ありません。
病虫害は特にありません。
〔備考〕
日本の南部の海岸に見られるヒメハマナデシコはより小型で、花序をなす花はまばらについて同時には開かず、また花序の基部にある同じく3対ある苞の先が針状となり尾状にのびない、という違いがあります。
名前
ハマナデシコ(浜撫子)、フジナデシコ(富士撫子)、ナツナデシコ(子)(夏撫子)、ベニナデシコ(紅撫子)、seashore pink
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
ヒメハマナデシコ
植え付け(または播種)季節
3月、4月、9月、10月
花咲く季節
6月、7月、8月、9月、10月、11月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州~琉球)、中国
形状
草丈・樹高
150〜500mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
対生、根生
縁の形
全縁
葉の特記事項
葉には根出葉と茎葉があります。
花のつき方
集散花序
花弁の数
5
花の色
紫
花径
15
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
アルカリ性、中性
耐候性
用途適性
鉢植、花壇、公園・庭園、コンテナ、ベランダ、ハンギングバスケット
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
14181
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