植物図鑑
タツタナデシコ
ナデシコ属
タツタナデシコ
学名:
Dianthus plumarius
〔基本情報〕
高さ20~40cmになる多年草。
茎は木質化して、地を這い、マット状に茂ります。
全体に白粉を帯びて、青緑色~灰緑色に見えます。
葉は対生する単葉で、長さ10cm、幅0.3cmほどの線形で、先がとがり、基部は茎を抱きます。
茎の先に集散花序を出し、まばらに花がつきます。
花は径3~5cmほどの5弁花で、花弁の先端が細かく切れ込みます。
花の色はピンク色、濃いピンク色、白色などがあり、ふつう中心に濃い色の蛇の目模様がはいります。
雄しべは10個です。
萼筒は長さ2cmほどの円筒形で、基部にはふつう2対の副萼があります。
花にはほのかに芳香があります。
果実は円筒形の蒴果です。
〔来歴〕
日本には明治時代末に渡来したとされ、昭和の初めごろまではトコナツとよばれたようですが、セキチク系のトコナツと混同されるため、トコナデシコと改名されたようです。
カーネーションなどの育種に深くかかわっています。
〔栽培〕
増殖は実生、株分け、挿芽によります。
日当たりと風通しがよく、水はけのよい土壌を好みます。
土壌酸度は中性から弱アルカリ性とします。
水やりはやや乾燥気味に管理し、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
地植えの場合は降雨にまかせます。
過湿になると根腐れや病気の原因となります。
施肥は春と秋に月1回、緩効性肥料を置き肥します。
花が終わったら花茎を切り取ると、次々に開花します。
また、夏前に切り戻して風通しをよくすると夏越ししやすくなります。
病虫害は特にありません。
〔備考〕
「立田(龍田)」は香の名前で、花の香りからこの名がついたとされます。
名前
タツタナデシコ(立田撫子、龍田撫子、竜田撫子)、トコナデシコ、トコナツ、common pink、garden pink、wild pink、cottage pink、grass pink、Scotch pink、pheasant's-eye pink
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月、9月、10月
花咲く季節
4月、5月、6月、7月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
ヨーロッパ東部~南部(オーストリア、クロアチア、スロベニア)
形状
草丈・樹高
200〜400mm
葉の形
線形
葉の生え方
対生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
集散花序
花弁の数
5
花の色
桃、白
花径
30〜50
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
種子、苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け、挿芽
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
アルカリ性、中性
耐候性
用途適性
グラウンドカバー、ロックガーデン、鉢植、公園・庭園、コンテナ
ハーディネスゾーン
3a〜9b
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
32667
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