コスミレ

スミレ属 コスミレ
学名： Viola japonica

〔基本情報〕人家や耕作地に近い道端や土手などにみられる多年草。
地上茎はありません。
葉は長い葉柄があって根生し、長さ2～6cmのややまるみがある三角形～長卵形で葉縁には低い鋸歯があります。
葉の表側は粉をふいたように白色を帯び、裏面は紫色を帯びることがあります。
スミレより葉の幅が広いです。
花は葉腋から直立する花柄の先端につき、径1.5～2ｃｍ、淡い紫色で、唇弁の中央は白地に紫色の筋があります。
花の後方に6～8mmの細長い距が伸びます。
ひと株につく花の数は多く、株全体が花に覆われるほど咲くものもあります。
花色には変異があり、側弁基部の毛もあるものとないものがあり、葉や花柄の毛についても無毛のものから全体に毛があるものまでさまざまです。
夏の花は閉鎖花となります。
果実は蒴果で熟すと3裂して、種子を飛ばします。

〔栽培〕増殖は実生、挿し芽、株分けによります。
半日陰で腐植質に富んだ排水のよい土壌を好みます。
栽培は容易ですが、うどんこ病が出ることがあります。
害虫としてはアブラムシ、ハダニ、ヨトウムシ、ツマグロヒョウモンがあります。

多年草

地生

スミレ、ノジスミレ、アカネスミレ

2月、3月、9月、10月

3月、4月、5月

日本（北海道南西部～九州屋久島）、朝鮮南部

50〜100mm

単葉（不分裂葉）

根生

鋸歯

単生

5

紫

15〜20

緑

低

苗

種、挿芽、株分け

半日陰

普通

必要

鉢植

うどんこ病

アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシ、ツマグロヒョウモン

種子にアリの好む物質でできた白い付属体（エライオソーム）があり、アリによって巣まで運ばれることで散布されます。

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