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植物図鑑

ヘイリンジスミレ

スミレ属 ヘイリンジスミレ
学名: Viola inconspicua subsp. nagasakiensis × Viola mandshurica

〔基本情報〕ヒメスミレとスミレの自然交雑種で、両者の中間的な形態をしています。両者が混成している地域では、比較的よく見つかります。
地上茎はありません。
葉は長い葉柄があって根生し、三角状披針形で基部が左右に張り出します。
葉柄にはわずかに翼があります。
葉縁には低い鋸歯があります。
葉裏は紫色を帯びることがあります。
花は葉腋から直立する花柄の先端につき、径2cm前後、濃紫色で、唇弁の中央は白地に紫色の筋があります。
側弁の基部には毛がはえ、花の後方に距が伸びます。
夏の花は閉鎖花となります。
果実は蒴果で熟すと3裂して、種子を飛ばします。

〔栽培〕増殖は実生、挿し芽、株分けによります。
半日陰で腐植質に富んだ排水のよい土壌を好みます。
栽培は容易ですが、うどんこ病が出ることがあります。
害虫としてはアブラムシ、ハダニ、ヨトウムシ、ツマグロヒョウモンがあります。

〔備考〕埼玉県の平林寺で発見されたため、この名があります。

名前
ヘイリンジスミレ(平林寺菫)
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
スミレ、ヒメスミレ
植え付け(または播種)季節
2月、3月、9月、10月
花咲く季節
3月、4月、5月、6月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州~九州)
形状
草丈・樹高
50〜150mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
根生
縁の形
鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
単生
花弁の数
5
花の色
花径
20
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿芽、株分け
日照条件
半日陰
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
鉢植
ハーディネスゾーン
病害
うどんこ病
虫害
アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシ、ツマグロヒョウモン
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
種子にアリの好む物質でできた白い付属体(エライオソーム)があり、アリによって巣まで運ばれることで散布されます。
文化との関わり
花言葉
指定植物
日本固有種
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
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