子どもの頃に、相撲や落下傘、爪染め、草笛、草船など、植物で遊んだ思い出はありませんか?
今回紹介するオシロイバナでもよく遊んだことを思い出します。
さて、ご存じでしょうか。
オシロイバナのラッパのような形の花に見える部分ですが、実は「花弁」ではなく「ガク」、さらに「ガク」に見えるものは「総苞(そうほう)」です。そして、名前の元になっている、種の中におしろいの粉のようなものは「胚乳」です。
「ガク」の色は、赤、オレンジ、黄色、ピンク、白などがあります。また、咲き分けたり、色がいろいろ混ざって絞り咲いたり、同じ株の中でもいろいろな色の花が咲くのは興味深いです。オシロイバナの原産はペルーなど熱帯アメリカ。分類学では、オシロイバナ科オシロイバナ属に属します。夕方4時ごろから咲きはじめ、翌朝まで咲いてしぼんでしまいます。1つの花は1日しか咲きませんが、次々と咲きつづけるので、長い期間楽しむことができるのは、育てる側にとってうれしいところでしょう。
個人的には、胚乳の白い粉で遊んだことはないのですが、タネをつけた部分をそっと引っ張り、引き抜けないところで止めたら、空に放り投げくるくる落ちてくるのを楽しんでいました。また、ガクを少しもんで爪に貼り付け、テープなどでしばらく固定しておくと、爪が薄く色づくのがうれしかったのを覚えています。
- オシロイバナの落下傘の作り方
オシロイバナのパラシュート(子どもの遊びポータルサイト ミックスじゅーちゅ)
https://45mix.net/osiroibna-no-rakkasan/
- ほかにも、草花を使った遊びが41種類
草花遊び41種類まとめ(子どもの遊びポータルサイト ミックスじゅーちゅ)
https://45mix.net/kusabana_asobi/
オシロイバナは、日当たりが良いところであれば、痩せた土地でも少し乾燥していても育つ(コンクリートの隙間からでも育つ)強健さがあります。病害虫というと、春にアブラムシがつく程度でそれほど心配いりません。
種まきは5~6月、ポット苗の植え付けは6〜7月頃、伸びすぎた枝などの刈込みは、8~9月頃に行うのが良さそうです。
細かな作業については、こちらが参考になりそうです。
- オシロイバナの育て方·栽培方法(みんなの趣味の園芸)
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-639/target_tab-2
実は、オシロイバナの花、根、種には「トリゴネリン」という毒があります。ペットや子どもが謝って食べないように気をつけてください。
- オシロイバナを含め、有害成分がある植物について
有毒成分がある植物の誤食による食中毒(食と健康の総合サイト)
http://foodpoisoning.e840.net/h201500.html
◆オシロイバナの花言葉:「臆病」「内気」「恋を疑う」
(エバーグリーン編集部 愛垣)
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