[サルスベリ]夏の間中、美しい花を咲かせる 〜 百日紅|ミソハギ科サルスベリ属|エバーグリーン

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いつもと違う道を散歩していたら、枝の先に、稲穂のようにまとまって付いた濃いピンクの花が目に飛び込んできました。見かけたことのない花に思わずシャッターを切りました。

枝の先に稲穂のようにまとまって花を付ける

枝の先に稲穂のようにまとまって花を付ける

 

木の幹に目を移すと、「サルスベリ」というプレートを発見。

最近はプレートで名前を知ることができます

最近はプレートで名前を知ることができます

 

そういえば、サルスベリの花は、もうひとつの名称が百日紅(ひゃくじつこう)。その名のとおり、夏から秋にかけて、100日もの長い期間、美しい花が楽しめます。

フリル状に縮れた6枚の花びら

フリル状に縮れた6枚の花びら

 

さて、サルスベリは、ミソハギ科サルスベリ属の中国南部を原産とする落葉中高木です。比較的病気にかかりづらいこと、暑さに強いこと、また地植えの場合はほとんど水やりも不要、にも関わらず美しい花が長く楽しめることから、街路樹として植えられることも多いようです。

この百日紅という名前には、「100日後に再会する約束を交わしたにも関わらず、約束の日を前に死んでしまった娘のお墓に生えてきた美しい紅色の花を付けた木を見つけた人たちが彼女を偲んで百日紅と名づけた」という中国の悲しい恋の物語が秘められています。

同じ木でありながら、樹皮がツルツルしているために、サルが登ろうとしても登れないからサルスベリという、クスッと笑えるような名前が付いているのも興味深いですね(百日紅と書いてサルスベリとも読ませることもあります)。

 

熱い日差しの下、柔らかなピンク色の花を見ると、なんだか少し暑さが和らいでくるような気がします。

 

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日本全国でまさに今百日紅(サルスベリ)は見頃を迎えています。

 

(エバーグリーン編集部 たなかみえ)

フリル状に縮れた6枚の花びら