子どもの頃、実家の庭にあった「バナナ」。しかしそう思っていた植物が、実は「バナナ」ではなく「バショウ」だった。大人になってそうわかった時はちょっとショックでした。
バショウもバナナも、バショウ科バショウ属の大形多年草ですが、バナナの原産が東南アジアといわれているのに対し、バショウの原産は中国です。バナナに似ているため、英名でジャパニーズ・バナナ、食べられるものは「ミバショウ」とも呼ばれます。
しかし、バショウもバナナを並べてみるとかなり違いがあるようです。
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さて、バショウといえば、「芭蕉布(ばしょうふ)」という布があるのをご存じでしょうか。芭蕉布は、「イトバショウ」というバショウから繊維を取り出し、糸に紡ぎ、織ることによって作られます。染料なども、自然の素材を使い、現在も昔ながらの方法で生産が続けられています。先日、偶然にも芭蕉布に触れる機会がありましたが、手触りがサラサラとしており、やわらかく、艶もあり着心地が良さそうでした。
九州では、いろいろな場所でバショウをみることができます。昔は、そこから繊維を取り、布を織っていたのかもしれません。関東より暖かい地域では、露地でも育つことができるので、手軽に南国気分を味わえる植物といえるかもしれません。
- バショウの花言葉:「燃える思い」
エバーグリーン編集部オススメサイト
- バショウ(エバーグリーン植物図鑑)
- 南国っぽい雰囲気を味わえます
- 鉢植えで育てられる小さなバナナもあるようです
バナナの木の栽培!育てかたのポイントは苗植えの方法は?(HORTI)
- 国の重要無形文化財指定。次の世代にも残したい手仕事
(エバーグリーン編集部 愛垣)
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