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植物図鑑

ハッサク

ミカン属 ハッサク
学名: Citrus hassaku

〔基本情報〕果樹として栽培される常緑樹。
枝は立ち気味で、太く、まばらに出ます。
葉は互生し、楕円形で、縁には浅い鋸歯があります。
葉は単葉のようですが、複葉が退化したもので翼葉があります。
花は白色の5弁花で芳香があります。
多数の雄しべが花糸の中部まで合生し雄ずい筒をつくります。
果実は球形~扁球形で、果重350~400gと大きく、黄色く熟します。
皮は厚いです。
果汁は少ないですが、酸味が少ないので食べやすいです。

〔来歴〕江戸時代末期の1860年に現在の広島県尾道市因島田熊町にある恵日浄土寺で発見された偶発実生です。

〔利用〕果実を果物として食べます。

〔栽培〕増殖は接木によります。
日当たりと水はけ、水もちのよい場所を好みます。
寒さを嫌うので、冬の北風をさけられる建物の南側に植えるとよいです。
家庭果樹としては関東中南部まで露地栽培可能です。

幼木のうちは移植容易ですが、成木では困難です。

水やりは地植えの場合、晴天が続いて乾燥しないかぎりは必要ありません。
施肥は春と秋に有機質の肥料か速効性がある化成肥料を施します。
枝が繁りすぎて、樹冠の内部が日照不足となると枝が枯れます。
枯れ枝は病虫害の原因となり、実つきも悪くなることから、3月頃に適度に製枝・剪定し、内部まで日が当たるようにします。
実が多くついた場合は7~8月に摘果をおこないます。
病虫害としては黒点病、かいよう病、ミカンハモグリガ、カイガラムシ、ハダニ、アブラムシなどがあります。
アゲハチョウの幼虫の食草です。

〔備考〕旧暦の8月蒴日(1日)頃から食べられたことによるとされます。

名前
ハッサク(八朔)
生活型
低木、小高木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、4月
花咲く季節
5月、6月
実のなる季節
11月、12月、1月、2月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
形状
直立、分枝
草丈・樹高
葉の形
特殊
葉の生え方
互生
縁の形
鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
花弁の数
5
花の色
花径
花序の長さ
実の色
葉の色
種苗の入手難易度
種苗の入手形態
苗の流通時期
繁殖方法
接木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐暑性、非耐寒性
用途適性
公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
黒点病、かいよう病
虫害
ミカンハモグリガ、カイガラムシ、ハダニ、アブラムシ
香り
柑橘系
味覚
酸味
食用
毒性
有用
食用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
アゲハチョウの幼虫の食草
文化との関わり
花言葉
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
22572
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