“♪もういくつ寝るとお正月~”
の歌がだんだん現実味を帯びてきました。最近は、顔見知りのお客さまから、
「年内はいつまで営業しているの?」
「お正月の花はいつ買いに来ればいいの?」
「初荷はいつ?」
などの質問をされることが増えてきました。高橋植物園の高橋さやかです。皆さんのなかにも気になる方がいらっしゃると思うので、今回はお正月の花についてお話ししますね。
前回のポストでお話ししたように、松や千両は年に一度の松市、千両市で既に仕入れてありますが、洋花は26日と28日に仕入れます。私が働く高橋植物園では25日まではクリスマスのお花や雑貨を並べてありますが、26日になるとお正月の売り場に変わり、たくさんのお客様がお正月のお花を買い求めにいらっしゃいます。
お正月のために用意するのはしめ縄飾り、門松、玄関、床の間やリビングのお花、お手洗いの花、そしてお墓のお花などがあります。
まず「お正月飾りはいつ飾ったらよいか?」ですが、一般的には26日から28日がよいとされているようです。29日は苦に立つ、31日は一夜飾りとなってしまうため、この日に飾るのは避けましょうということです。でも最近は、年末ぎりぎりまでお仕事されている方もたくさんいらっしゃるので年末は31日までたくさんのお客様がいらっしゃいます。
また、私の住んでいる地域は元旦にお墓参りをする習慣があるため、うちの店は、短縮営業ではありますが、元旦から営業しています。お正月やお盆、お彼岸のときにだけご来店になるお客様も少なくありません。三が日が過ぎればすぐに初市。私の通っている大田市場の初市は1月4日です。新しい年に新しい花を仕入れて、仕事始めに飾る花を納めます。
そしてお正月のお花は松の内(新年になってお迎えした神様が家に滞在される期間)である1月7日、地域によっては15日に片付けるのです。松も千両もきちんと水あげをすればとても長持ちしますので、花屋である私から見ると全く傷んでいない松や千両にとってこの習慣はかわいそうだな、と思ってしまいます。
たくさんの生産者さんが、みなさんが幸せな新年を迎えるために必要なお正月の花を日々努力して作っています。花屋も、花が一日でも長もちするように一生懸命に水あげし、店頭に用意しますのでぜひお正月を美しい花とともに迎えてくださいね。
(高橋植物園 高橋さやか)
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