こんにちは。高橋植物園の高橋さやかです。
なかなか寒くならないなぁなんて思っていた10月が嘘のように、寒い冬がすぐそこまでやって来ています。
そう、来月はもう12月。クリスマスも間近です。
最近は、ツリーを飾ったり、ドアにリースを飾ったりするお家も増えて来ましたね。私たち花屋も、この季節になるとリースやキャンドルアレンジ、ガーランド、スワッグ、トピアリーなど、さまざまな種類の飾りを作ります。
たとえば、キャンドルアレンジは、文字通りろうそくを使ったアレンジ。ろうそくの数でいろいろなバリエーションができます。ガーランドは、元々勝利の花輪という意味の花冠のこと。転じて、ドアや窓の周りを装飾するために、花や葉、木の実などをつなげて綱にしたものを指します。ドイツ語で壁飾りという意味のスワッグは、形も作り方もさまざまで、リースより簡単に作れるので、今、人気急上昇中の装飾です。トピアリーは、植物を人工的・立体的に形作る造形物。枝の先に給水スポンジを丸くしたものを挿して、花やグリーンを小さな丸い木の形にして植木鉢などに設置します。
実は、クリスマスの装飾を国ごとに紹介してくれる、素晴らしい場所があるんです。
それは、横浜中区山手町にある「横浜山手西洋館」。毎年この季節には、世界のクリスマスの装飾が見られます。洋館めぐりと花を使ったクリスマスの世界の装飾のどちらもが楽しめる私のお気に入りの場所なんです。
まずは、昨年のクリスマスの様子から。
エリスマン邸のクリスマスツリーは、オーストリアを意識した煌びやかなオーナメントで飾られます。
メタセコイアの並木道を抜けると、そこは外交官の家
今にもアリスが飛び出てきそう。横浜市立イギリス館のアリスのテーブル
今年も、12月1日(水)から25日(日)まで、『世界のクリスマス2016』というイベントが開催。今年は、8つの洋館で、イギリス、スウェーデン、アルメニア、フィンランド、ベトナム、ブラジル、イタリア、そして日本と、8カ国のクリスマスが味わえます。しかも入館料は無料というから、もう行くしかありません。
他にも、イルミネーションやキャンドルガーデン、コンサートなど、趣向を凝らしたイベントが開催されるそう。たっぷり時間をかけて全部を廻ってもよし、時間がなければ、お気に入りの洋館を2、3箇所廻ってもよし。私も時間を見つけて出かけようと思っています。皆さんに素敵なクリスマスが訪れますように。
横浜山手西洋館 「世界のクリスマス2016」の詳細は、HPをご確認くださいね。
(高橋植物園 高橋さやか)
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