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2016年11月12日

花のない庭に赤い実が魅力的。クロガネモチの復活物語

冬になり、赤い実をつけた木々を庭や公園などで見かけるようになりました。わが家の庭にも、ほかの木に比べひときわ大きくシンボルツリーともいえる木があります。クロガネモチです。

 

クロガネモチの全容

クロガネモチの全容

以前、わが家では、枝先を丸い形に剪定する「玉散らし」という仕立て方にされていたクロガネモチですが、数年前からいつもお願いする庭師さんに来ていただくことができなくなり、伸び放題になってしまいました。電線にも届く勢いだったので、2年前の秋、自分でバッサリ。春には、また勢いよく葉を茂らせてくれるだろうとかなり大胆に枝を落としました。

ところが、年が明け春になって暖かくなるにつれ、どんどん葉が茶色くなり、パラパラと落ちやがて丸坊主に。「しまった! このまま枯れてしまうのかなぁ」とあきらめたまま、1年が経過。この間、ほかの花木と同様に水やりだけは続け、かすかな希望とともに、たまに液肥を少し与えていました。

 

クロガネモチの全容

クロガネモチ

そして、今年の春。ふと気がつけば緑の葉がたくさん茂っているではないですか!?  この秋には、ふたたび赤い実をつけるようになりました。

昨年の春、クロガネモチが丸坊主になってしまったのは、いきなり「強剪定」を行ったため。当然ながら、地上部の枝は、地下に伸びている根ともつながっています。地上部の枝や葉が失われると、根から吸収する栄養の行き場所がなくなり樹木全体の栄養のバランスが崩れるそうです。また、根が吸収した水分も、排出する葉がないので同様にバランスが悪くなり、不健康な状態になっていたのです。

つまり、枝や葉を切った後も何も知らずに栄養と水分を与えていたのは、クロガネモチにとって、かえって負担になっていたのです。かわいそうなことをしてしまいました。

 

クロガネモチ

クロガネモチ

 

けれど、1年経ち、自力で回復を果たしたクロガネモチは、今年またけなげに葉を茂らせ、赤い実をつけてくれました。生き生きとした美しい色で冬の庭を彩り、私たちの目を楽しませてくれています。来春には、クロガネモチの実が大好物のヒヨドリも、この実をついばみに庭に戻ってきてくれることでしょう。今また樹形はだいぶ崩れていますが、今度は健康な状態を保てるように、上手に剪定してあげたいと思っています。

 

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(エバーグリーン編集部 まえだようこ)


クロガネモチ