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2016年11月9日

花屋さんによる、花屋さんのための、花の産地を巡るツアー

しばらくぶりに晴れた気持ちの良い朝、花屋さんが主催する、花屋さんのための、花の産地を巡るトレジャーツアーに参加してきました。今回訪ねたのは、群馬県沼田市。シクラメンとカラーリーフ、バラ、そしてビオラやペチュニアなど、たくさんの個性あふれる花に出合いました。

 

林園芸

まずは、林園芸さん。広大な敷地のハウスで、シクラメンを中心に、さまざまな鉢物やかわいらしい実のなる花木を生産されています。今まで、生産者の多くは、従来の経験と勘に頼って植物を栽培してきました。しかし林園芸さんはきちんとデータをとって植物の状態を視覚化する農業に取り組まれています!

林園芸

林園芸

そのデータを基に、売り先に応じて栽培方法を変えたり、私たち花屋が「こんなのが欲しかったんだよね!」という使いやすい色やサイズを先まわりして提案してくださったりしているんです。ハウスの構造や水やりのホースにいたるまで生産効率を上げるさまざまな工夫が施されているから驚きです。

 

前橋バラ組合

2軒目は前橋バラ組合さん。10軒の農家さんからなる大きな組合です。合計すると1万2,000坪の栽培面積のハウス1軒につき1品種、合計74品種のバラをそれぞれの農家さんが分担して作られているんです。花は名前が同じならどれも同じ、というわけではなく、どこのだれが作るかによって色や大きさ、品質が大きく変わってきます。前橋バラ組合さんのバラは花屋の間でとても人気が高く、「前橋バラ組合さんのバラじゃなければ仕入れない!」という花屋もいるくらいです。大好きなバラの生まれ育った温室に入れるという夢のような機会に、花屋一同大興奮(笑)。

前橋バラ組合のハウス

前橋バラ組合のハウス

 

松原園芸

最後に訪れたのは松原園芸さん。ご主人は、なんと前職が大学の助教という異色の経歴の持ち主です。アカデミックな頭脳を駆使して独自の栽培方法を確立し、同時進行でたくさんの植物の品種改良を行っています。わかりやすい説明と、ビオラを筆頭に他では見たことのないオリジナル品種の数々に感嘆の声があがります。また、花を知り尽くした人たちが求める中間色、ニュアンスカラーの品種を作り出すのはとても難しいといわれていますが、松原さんはなんと100以上の新品種を生み出してきました。

松原園芸のペチュニア

松原園芸のペチュニア

 

世代交代が進んできていて、息子さんたちが次世代の農業を背負っていく覚悟でまっすぐに突き進んでいる様子がひしひしと伝わってきました。ぜひとも花屋でお三方の花を探してみてくださいね。

 

(高橋植物園 高橋さやか)


松原園芸のペチュニア