「よく見かける花なのに、名前がわからない。思い出せない」という経験は、おそらく誰でも1度は経験したことがあるはず。今回ご紹介する花も、名前が思い浮かびにくい花のひとつ……だと思います。
それもそのはず、以前は小学校の花壇などでよく見かけていたのに、しばらく見かけなくなったという花のだからです。しかし、最近また、花の色がバラエティに富んで見かけるようになりました。
「西洋風蝶草(セイヨウフウチョウソウ)」。学名から「クレオメ」と呼ばれることもあります。熱帯アメリカ原産で、夏の暑さには強いものの冬の寒さには弱い一年草です。こぼれ種から芽を出し、花を咲かせる強さがあるため、放っておくと道端などでも花を咲かせます。
茎はまっすぐに伸び、高さは60~100cmほどになります。花は先端に密集しひとつの花の寿命は約1日と短いものの、次々と花を咲かせるため、夏の間、ずっと楽しむことができます。
ヒゲが出ているようにも見える長い雄しべが風に揺れる姿は、ひらひらと優雅に飛び回る蝶にも似ていることから、日本では「フウチョウソウ」という名前がつけられたとか。西洋ではこの長い雄しべをクモと捉えて「Spider Flower」、中国名は「酔蝶草」といわれています。地域や国によって、見方や感じ方はこんなに違うのですね。
西洋風蝶草の花言葉:「秘密のひととき」「あなたの容姿に酔う」
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(エバーグリーン編集部 愛垣水奈子)
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