梅雨に入る少し前頃から、ハナミズキによく似た白い花をたくさんつけている樹木が目につくようになりました。ヤマボウシです。
ハナミズキとヤマボウシ、何が違う?
ハナミズキとヤマボウシは、どちらもミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属に属しています。ハナミズキの別名は、アメリカヤマボウシ。どおりで似ているはずです。でも、よく見比べると違いがあることがわかります。
例えば、花(私たちが花と思っている部分は実はハナミズキもヤマボウシも苞)の時期。ハナミズキは桜の花の後、4月下旬から5月上旬頃に咲きますが、ヤマボウシは6~7月。先端がちぎられたように丸い形のハナミズキに対して、ヤマボウシは尖っています。
ヤマボウシは日本原産
また、ハナミズキの原産は北アメリカであるのに対し、ヤマボウシの原産は日本や台湾、朝鮮半島です。そのため、庭や街路樹としてだけではなく、野山に自生しているヤマボウシを見ることができるのです。もともと日本が原産ですから、地植えの場合は特に、枯れた枝を剪定するくらい、あまり手がかかりません。
さらに、ハナミズキは、葉が広がる前に花(苞)が大きく開きますが、ヤマボウシは葉が広がった後、小さな緑色の花(苞)が徐々に大きくなるとともに、白く目立つようになるという違いもあります。
ハナミズキとヤマボウシ、似ているようでも、比べてみるといろいろな違いがあるものですね。
ヤマボウシの花言葉は「友情」。
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(エバーグリーン編集部 愛垣)
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