今回は日本に自生するユリの仲間で最大級の「ヤマユリ」を紹介します。大きいだけではなく、よい香りもその特徴です。“百合根”といって、鱗茎は食用されます。ユリ科ユリ属の多年草で、北陸を除く本州(近畿地方以北)に分布します。
上の写真は、約15年前に大菩薩嶺山塊の渓流に近い日当たりのよい斜面で撮ったものです。駐車場に戻る少し手前にさしかかるころ、漂ってきた芳香に気づかされました。その後もヤマユリに出あえることもあり幾度も大菩薩嶺にトライしていましたが、我が家からほど近い小楢山、兜山などにも自生していることがわかりました。花の時期に行っていなかったので気づかなかったのです。
登りの途中で出あったら『がんばって!』と、下りで出あったら『お疲れさま!』と応援してくれています。遠くからでもその香りに気づくほどですので、あまり顔を近づけ過ぎないようにしましょう!
(山梨市森林セラピー推進協議会 森林セラピスト / 四十物治夫(あいものはるお))
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