今回は南アルプスの特産種である多年草「タカネビランジ」を紹介します。同じナデシコ科マンテマ属の『オオビランジ』の仲間で、高い崖などに直立に生えます。
この2枚は北岳の頂上から少し下った所のものですが、生命力を強く感じます。茎は細く高さは10〜20cmです。葉はほぼ無柄で、長さ1.5〜6cm、幅3〜10mmの被針形から広被針形をしており、基部は細まり縁には毛があります。
次の写真は『オオビランジ』です。花の色:紅紫色、向き:垂れ下がり、長い茎などの違いが見られます。
「タカネビランジ」に初めて出あったのは塩見岳~間ノ岳ですが、元々あまり植物に関心がなかったのですが、山で出あう草花はどれも珍しいものばかりで、おそらくこの頃から高山植物をもっと知りたい、見てみたいと思うようになったと記憶しています。
(山梨市森林セラピー推進協議会 森林セラピスト / 四十物治夫(あいものはるお))
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