はい。また、千葉県です! 今回ご紹介するご神木は、ある意味で大変ご神木らしいご神木。特に子どもがほしいと思っている方や、身内が早く子孫を授かりますように、とお願いしたい方にはぜひ訪ねていただきたい場所です。もちろん前々回(高師八幡神社)、前回(茂原八幡神社)とこちらを合わせてのご神木巡りもオススメです!
笠森観音はこんな場所
さて、ご神木をご紹介するまえに観光名所としても知られる岩の上に建てられている笠森観音堂についてのお話を。建築様式は、京都の清水寺でも知られる急な斜面や段差のあるところに建物を建築する技法の懸造(かけづくり)ですが、「四方懸造(しほうかけづくり)」は日本唯一のものとして明治41年(1908年)「国宝」に。その後「国指定重要文化財」にされています。ただ、健脚でないとなかなか上までは行くことができないので、ある意味で元気なうちにどうぞ。
また、周囲の山々は「県立笠森鶴舞自然公園」として、観音山は「国指定天然記念物笠森自然林」として保護されてますので、自然を満喫されたい方にはオススメの場所です。また、春分の日と秋分の日に、「太陽が通る道」北緯約35度23分を結ぶ直線上に位置する場所にあり、神秘的なパワーをもたらたす場所としとしても知られています。
延暦3年(784年)伝教大師最澄上人が、クスの霊木で十一面観世音菩薩を刻み山上に安置したことがルーツに。
出合えるご神木
ご神木……いえ、霊木とも呼ばれ、訪れる人があとを絶たないのが「子授楠」。子宝に恵まれるとされています。なんでもご利益にあやかるためには、まず男性から穴をくぐり、次に女性がくぐることがルールとか。某モデルさんもこの霊木に願いを託したことが知られています。
名木もある!
参道の途中には、3本のスギの根元が繋がっているという名木「三本杉」にも出会えます。
今回は笠森観音から霊木と名木をご紹介しました。ちなみに、コチラへのアクセスですが、電車では茂原駅(JR外房線)また上総牛久駅(小湊鉄道)より小湊バスにて「笠森」下車、徒歩5分です。
所在地:千葉県長生郡長南町笠森302
(グリーンアドバイザー、開運植物文様研究家 藤依里子)