ハグラウリnewいいねしよう9月の過去記事

文一総合出版

フタバアオイ

ウマノスズクサ科 カンアオイ属

Asarum caulescens

〔基本情報〕
山地のブナ林などの林内でみられ、群生する多年草。
茎は長く、地表を這います。
葉には長い柄があり、ふつう茎先に対生状に2個出て、長さ4~8cmの卵心形で、質が薄くてやわらかく、葉先がとがり、基部が深い心形となり、縁に長い毛が規則正しく列になってはえます。
花は葉が出るのとほぼ同時に咲き、葉腋から1個下向きにつきます。
花は淡い紅紫色~淡い紅色で、花弁はなく、萼筒の上部が花弁状に3裂しますが、裂片は強く反り返って萼筒につくため、椀形になります。
花柄には長い毛があります。
萼筒の内側には紫色を帯びた線が15本あり、雄しべは12個、花柱は柱状に合着し、柱頭は6個あって放射状に広がります。

〔利用〕
京都の葵祭ではカツラとともに『葵桂』という飾りに用いられます。
賀茂神社の神紋でもあり、徳川家の家紋のもとにもなっています。

〔栽培〕
増殖は株分けによります。
明るい日陰~日陰で水はけのよい土壌を好みます。
地植えの場合は落葉樹の下に植え込むとよいです。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いてからたっぷりと与え、地植えの場合は晴天が続いて乾燥しない限り降雨にまかせます。
施肥は控えめがよく、春と秋に緩効性化成肥料を少量置き肥します。
病虫害としては白絹病、軟腐病、炭そ病、ウイルス病、ナメクジ、ヨトウムシなどがあります。
名前 フタバアオイ (双葉葵、二葉葵) 、カモアオイ (賀茂葵) 、ヒカゲグサ (日陰草、日影草) 、フタバグサ (双葉草、二葉草) 、カザシグサ (挿頭草) 、モロハグサ (両葉草)
花咲く季節 ? 3月、4月、5月
分布または原産地 ? 日本(本州:東北地方南部、四国、九州)、中国
生活型 ? 多年草
生活様式 ? 地生
植え付け(または播種)季節 ? 3月、4月、9月、10月
葉の形 ? 単葉(不分裂葉)
葉の生え方 ? 互生
縁の形 ? 全縁
花のつき方 ? 単生
花の色 ? 紫、桃
葉の色 ?
種苗の入手難易度 ?
種苗の入手形態 ?
繁殖方法 ? 株分け
日照条件 ? 半日陰、日陰
水分の必要性 ? 普通
土の必要性 ? 必要
用途適性 ? グラウンドカバー、盆栽、鉢植、公園・庭園
病害 ? 白絹病、軟腐病、炭そ病、ウイルス病
虫害 ? ナメクジ、ヨトウムシ
日本のお祭り ? 日本の祭り 葵祭
日本花き取引コード ? 26022
検索サイトの検索キー ? フタバアオイ
エバーグリーンポストでの記事 [スギ]古今東西 ご神木巡礼 日光編(2)〜境内の木はすべて御神木|ヒノキ科スギ属|エバーグリーン

[フタバアオイ]徳川家の紋所〜フタバアオイ|ウマノスズクサ科カンアオイ属|エバーグリーン

[イチョウ]古今東西 ご神木巡礼 その13 日枝神社の大イチョウ|イチョウ科イチョウ属|エバーグリーン