天狗、天狗、天狗。笠間といえば天狗じゃないですか。というワケで今回は天狗にまつわる神社に行ってきました。そこにはなんとご神木以外にもパワースポットが!
まずは愛宕神社に参拝
愛宕神社は、標高306mの愛宕山の山頂にある神社です。標高差があるので春はサクラが長く楽しめる場所としても知られています。創建が大同元年(806年)と伝えられ、秋葉神社(静岡県)、愛宕神社(京都府)と共に日本三大火防神社のひとつにされています。冒頭から繰り返していますが、ここ愛宕山には昔、天狗たちが住んでいたという伝説が残されています。
飯綱神社のご神木・スギ
この愛宕神社から少し奥(裏)には飯綱神社があり、さらにその奥には「十三天狗の祠(ほこら)」があります。というのも、むかし愛宕山は岩間山と呼ばれ筑波山、加波山と並んで天狗の修験道場のひとつだったとか。杉山僧正を筆頭に十二人の天狗がいましたが、そこに格内村(むじなうちむら)の長楽寺の坊さまが天狗の修行をして十三人になったことから、祠が十三あるとされています。この祠は江戸時代の「新編常陸国誌」という文献にも登場しているほどの古いものです。
また、この神社では「ばかやろう」などの罵声を浴びせ合いお供えを奪う、奇祭といわれる「悪態祭り」が催されます。そんな様子を見守るようにすっくりと立っているのが、ご神木のスギの木です。
パワースポットも!
天狗だけでなくパワースポットもある。なんと、不思議なさざ波の岩脈が続いています。
こんなの初めて!! しっかりパワーを充電させていただいた筆者です。
そばには大きなシイの木も
そのそばには市の指定文化財になっているシイもありました。樹種はスダジイ。最も太い部分で約6m、樹高は約17m、神社の南東向きの斜面にあり、イタビカズラ、タブノキ、ヤブツバキ、スダジイなどの植物も見ることができます。シイにもしめ縄が……。
ご神木からパワーをもらう
ご神木に出合うとなんだか元気になれるような気持ちになる筆者。大きくて太い木には、なにかが宿っているのかも知れません。ただ、ご神木は場所によっては柵で囲ってあり入れなくなっています。それは、木が痛むことへの配慮なので入らないようにお願いします。
ちなみに、万葉集には「神樹(かむき)にも 手は触るといふを うつたへに 人妻といへば 触れぬものかも」といったものがあり、その昔は御神木に触れると祟りがあるとされていたとか。
- 『飯綱神社(愛宕神社奥社)』:茨城県笠間市泉101番地
(グリーンアドバイザー、開運植物文様研究家 藤依里子)