東京ドームでスタートした世界らん展の様子をレポートします。
開催期間は2月14日から21日まで。会場はランを中心にインスタ映えするフォトジェニックな展示や、花と緑が満載です。また、日替わりで豪華ゲストが登場するステージイベントをはじめ、海外や全国各地から約200店が集まるマーケット。夜は会場内の照明を落とし、幻想的な空間としてライトアップされています!入場料金は当日券2,300円、午後5時より入場できるナイト入場券は1,200円です。
大賞は八年の年月が!
今年の大賞は、つくば洋蘭園・太田精一氏の『パフィオペディラム ツクバ スウィート “ヒサシ”(Paph. Tsukuba Sweet ‘Hisashi’)』。受賞者・太田氏によると、開花まで八年の年月がかかったとのこと。その美しい花はまさに大賞にふさわしい気品を備えたものでした。
そしてこの大賞を筆頭に次々に賞が発表され、なかでも注目は次世代の園芸界を担う高校生たちの作品。ショーディスプレイクラスで最優秀賞を受賞した岐阜県立恵那農業高等学校の作品で、タイトルは『らんの里(Place of Orchid)』。優秀賞は岡山県立岡山県立興陽高等学校の作品『草庵の春』。
また、ハンギングバスケット部門最優秀賞も都立農産高等学校定時制(園芸部&創作造形部)の作品『春風~旅立ちの日~』と、とにかく若い世代の作品にその力量を見ることができるのもすばらしく思えました。いずれもプロ顔負けの快作です。
ほかにも会場は見どころたっぷり
今年のシンボルモニュメントは『桜蘭』。なんと100万輪の蘭で作られる満開の「桜」。鮮やかなピンク色のオンシジュームが咲き乱れていました。
そのほか、奇跡のカトレアミュージアムでは百六十年前に作られた「ドミニアーナ」なども見ることができるほか、多肉植物なども見ることができます。また、ランについての栽培相談を受けるコーナーがあったり海外の珍しいランなどを集めたインターナショナルマルシェも。筆者はタイのランの花飾りに一目惚れ。購入後、髪につけて会場を散策。ちょっとした異国ムードも味わえました。
出展された方に直撃!
このラン展、今年の施工はなんと2日間というから驚き! ライフスタイル部門に出展しているメルティスさんの今年のテーマは~ようこそ日本~。日本のおもてなし和文化を表現。山田和美代表によると「10人ぐらいで、1日半で仕上げました」とのこと。いやはや、このような展示がそんな短期間でできるとは、ちょっと驚きでした。
1日中楽しめます!
ほかにもワークショップなどが開催されていて、朝から夜まで楽しむことができます。盆栽の展示や美しい着物の展示もあります。
最後にご紹介するのは、ライフスタイル ディスプレイクラス最優秀賞の相模庭苑の『魔女からの招待状』。ここでは細部までこだわり魔女に因んで「ブラックキャッツ」という名のランも使われているそうです。ぜひ探してみてくださいね。
(グリーンアドバイザー ふじえりこ)