ヒメウワバミソウ

ウワバミソウ属 ヒメウワバミソウ
学名： Elatostema japonicum

〔基本情報〕
山地の沢沿いなど湿った場所にはえる高さ20～30cmの多年草。
茎はときに紅～紫色を帯び、多汁質で、斜めに立ち上がるか、斜面に垂れ下がります。
茎の節は晩秋にふくらみ、珠芽（むかご）となります。
葉は互生する単葉で、長さ3～6cm、左右非対称のゆがんだ長楕円形となります。
葉の先は尾状に長くとがり、縁に粗い鋸歯があります。
鋸歯の数は内側の縁で2～3個、外側の縁で3～5個となります。
花には雄花と雌花があり、ともに葉腋に頭状の花序をなしてつき、雄花序にのみ長さ1～3cmの柄があります。
雄花序には10～20花がつきます。
花は緑白色でごく小さく、雄花には4個の花被片と4個の雄しべ、雌花には3個の花被片と雌しべがあります。
果実は暗褐色の痩果で、表面に凸点が多くあります。

〔利用〕
山菜として利用されます。