植物図鑑
ヤマグルマ
ヤマグルマ属
ヤマグルマ
学名:
Trochodendron aralioides
〔基本情報〕
山地にはえ、高さ20m、径1mにもなる常緑高木。
大きな冬芽がつきます。
葉は枝先に輪生状に集まって互生する単葉で、長さ5~14cm、幅2~8cmの倒卵形となり、表面に光沢があります。
葉脈は羽状に伸びます。
葉の縁には鈍い波状の鋸歯があります。
葉柄は長さ2~9cmです。
枝先に出る長さ7~12cmの総状花序に径1~1.2cmの花を10~20個つけます。
花は黄緑色で花弁がなく、40~70個ある雄しべがめだちます。
果実は5~12個の袋果が蒴果状に集まったものです。
〔利用〕
樹皮を水で腐らせて臼でつき、鳥もちを作りました。
また蝿取紙などにも利用されました。
〔栽培〕
増殖は実生、挿木によります。
成木での移植を嫌います。
日当たりと水はけがよく、肥沃で適度に湿り気のある土壌を好みます。
日陰にも耐えます。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は降雨にまかせます。
施肥は寒肥として有機質の肥料を施します。
病虫害は特にありません。
〔備考〕
材に水を通す導管や木部繊維が発達していないなどの理由で原始的な被子植物とみなされています。
以前は1科1属1種でしたが、現在はスイセンジュ属とともに1科2属2種となっています。
名前
ヤマグルマ(山車)、トリモチノキ(鳥黐木)
生活型
高木
常緑・落葉
常緑
広葉・針葉
広葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
4月、5月、9月、10月
花咲く季節
5月、6月
実のなる季節
10月
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(本州:山形県南部以南、伊豆諸島、四国、九州、琉球)、朝鮮南部、台湾
形状
直立
草丈・樹高
20000mm
葉の形
単葉(不分裂葉)
葉の生え方
互生
縁の形
波状、鋸歯
葉の特記事項
花のつき方
総状花序
花弁の数
花の色
黄、緑
花径
10〜12
花序の長さ
70〜120
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、挿木
日照条件
日向
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
鉢植、公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
その他クラフト
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
75648
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