植物図鑑
ルイヨウボタン
ルイヨウボタン属
ルイヨウボタン
学名:
Caulophyllum robustum
〔基本情報〕
山地のブナ林など落葉樹林の林内でみられ、しばしば小さな群落をつくる高さ40~70cmの多年草。
全体に無毛です。
地下茎は横に這い、ひげ根が多くはえ、1年ごとに古い茎の基部が残ります。
根出葉はなく、茎の基部には鱗片がつきます。
葉はふつう2個が互生し、2~3回3出複葉となり、葉柄がごく短いので複葉が輪生しているように見えます。
小葉は質が薄く、長さ4~8cm、幅2~4cmの長楕円形で、大きな葉では2~3裂し、葉の縁は全縁です。
茎先や葉腋から集散状の花序を出し、10個ほどの花をつけます。
花は径0.8~1cmで緑黄色、花弁は6枚あって小さな蜜腺状となり、内萼片が花弁状に見えます。
外萼片は3~6枚あり、早くに落ちます。
種子は1つの花から2個ずつできて並んでつき、種子が裸出した径0.8cmほどの球形の液果状となり、青く熟し、太い果柄(珠柄)があります。
〔利用〕
根や根茎を薬用とします。
〔栽培〕
増殖は実生により、種子はとりまきとします。
半日陰~日陰で水はけがよく、やや湿り気のある場所を好みます。
夏は風通しのよい日陰で、涼しく過ごさせます。
地植えの場合は落葉樹の下に植え込むとよいです。
水やりは鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は晴天が続いて乾燥しない限り降雨にまかせます。
施肥は春に緩効性化成肥料を置き肥します。
病虫害は特にありません。
〔備考〕
葉がボタンの葉に似ることが名の由来です。
名前
ルイヨウボタン(類葉牡丹)
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
3月、10月、11月
花咲く季節
4月、5月、6月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
日本(北海道~九州)、朝鮮、中国、サハリン、ウスリー、南千島
形状
草丈・樹高
400〜700mm
葉の形
葉の生え方
互生
縁の形
全縁
葉の特記事項
花のつき方
集散花序
花弁の数
6
花の色
黄、緑
花径
8〜10
花序の長さ
実の色
葉の色
緑
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種
日照条件
半日陰、日影
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
用途適性
鉢植、公園・庭園
ハーディネスゾーン
病害
虫害
香り
味覚
食用
毒性
有用
薬用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
78842
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