ハマカンゾウ

ワスレグサ属 ハマカンゾウ
学名： Hemerocallis fulva var. littorea

〔基本情報〕
海岸近くの日当たりのよい斜面にはえる高さ50～100cmの常緑多年草。
長く這う根茎があり、根にときに紡錘状の膨らみがあります。
葉は2列に根出して並びます。
葉は単葉で、長さ50～70cm、幅1～1.5cmの線形、厚みと光沢があります。
花茎の先に2出集散花序を出し、分枝の先に数個ずつ、橙赤色の6弁花が上向きにつきます。
花茎の上部には小さな苞があります。
花被片の先がやや反り返ります。
花は早朝に開いて夕方しぼむ１日花です。
雄しべは花被片より短いです。
果実は蒴果です。

〔利用〕
つぼみや根、葉を薬用とします。
若芽や若葉、花は食べられます。

〔栽培〕
増殖は株分けによります。
日当たりと水はけのよい有機質に富んだ場所を好みます。
丈夫で、庭植えの場合は放任でも良く育ちます。
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
元肥のほか、3～4月と9～10月に1回ずつ緩効性化成肥料を施します。
花が終わったらこまめに花がらを摘みます。
地下茎が混みあってくると株の中心部から衰えるので、その場合は株分けをおこないます。
病虫害としてはアブラムシがあります。