ケマンソウ

ケマンソウ属 ケマンソウ
学名： Lamprocapnos spectabilis

〔基本情報〕
高さ40～60cmになる多年草。
地下に太い根茎をもちます。
全体に無毛で、粉白色を帯びます。
葉は対生し、2～3回3出羽状複葉となり、裂片がさらに裂けます。
長い葉柄をもちます。
茎先や上部の葉腋から出るアーチ状に横にのびる長い花茎の先に総状花序をつけ、7～15個の花を下垂させます。
花は4弁花で、外側の花弁2個がピンク色で舟形で先が反り、内側の2個は白色に黄色と赤紫色の斑紋がはいり癒合し、全体にハート形になります。
夏には地上部が枯れ、休眠します。
果実は長楕円形の蒴果です。

〔利用〕
有毒ですが根茎が薬用にされます。

〔栽培〕
増殖は株分け、挿芽によります。
半日陰で水はけがよく、適度に湿り気のある肥沃な土壌を好みます。
水やりは地植え鉢植えとも土の表面が乾いたら与えます。
冬の多湿と夏期の乾燥には弱いです。
施肥は元肥として緩効性化成肥料を施すほか、春と秋に薄めた液肥を週に1回ほど与えるとよいです。
病虫害としてはアブラムシ、ヨトウムシがあります。