植物図鑑
タツタソウ
Plagiorhegma属
タツタソウ
学名:
Plagiorhegma dubium
〔基本情報〕
原産地では山地の明るい林床や湿った斜面でみられる高さ10~30cmになる多年草。
黄色い根茎をもちます。
葉は根生する単葉で、長さ6~8cm、幅9~10cmの腎臓形で、先が凹み、灰色を帯びます。
新葉は赤紫色を帯び、巻いています。
葉柄は、細くてかたく、赤みを帯び、花後に長さ10~30cmまで伸びます。
径2~2.5cmで紫色の6弁花を花茎の先に上向きに単生させます。
白色の花や八重咲のものもあります。
果実は蒴果です。
〔栽培〕
増殖は実生、株分けによります。
種子は乾燥を嫌うのでとりまきにするか、湿らせて貯蔵し、翌春に播きます。
冬から花の時期には日当たりがよく、夏は明るい日陰になるような風通しのよい涼しい場所で管理します。
冬の寒風も避けるようにします。
地植えの場合は落葉樹の陰になる場所がよいです。
水はけがよく肥沃な土壌を好みます。
水やりは鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、休眠中も完全に乾かないようにします。
地植えの場合は夏に晴天が続いて乾燥しないかぎり降雨にまかせます。
肥料は元肥を施すほか、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥します。
病虫害としてはうどんこ病、ナメクジ、ヨトウムシがあります。
〔備考〕
名は日露戦争時の軍艦の名にちなみ、艦の乗組員が採取したことにちなみます。
別名は葉の形が糸巻きに似ることによります。
名前
タツタソウ(竜田草)、イトマキグサ(糸巻草)
生活型
多年草
常緑・落葉
広葉・針葉
生活様式
地生
良く似た植物
植え付け(または播種)季節
5月、6月、9月、10月
花咲く季節
4月、5月
実のなる季節
葉の鑑賞期間
分布または原産地
中国東北部、朝鮮、ロシア(アムール川沿い)
形状
草丈・樹高
100〜300mm
葉の形
単葉(不分裂葉)、分裂葉
葉の生え方
根生
縁の形
葉の特記事項
花のつき方
単生
花弁の数
6
花の色
青、紫、白
花径
20〜25
花序の長さ
実の色
葉の色
赤、緑、紫
種苗の入手難易度
低
種苗の入手形態
苗
苗の流通時期
繁殖方法
種、株分け
日照条件
日向、半日陰
水分の必要性
普通
土の必要性
必要
土壌酸度
耐候性
耐寒性
用途適性
ロックガーデン、鉢植
ハーディネスゾーン
病害
うどんこ病
虫害
ナメクジ、ヨトウムシ
香り
味覚
食用
毒性
有用
二十四節気、七十二候
物日の関わり
日本のお祭り
動物との関わり
文化との関わり
花言葉
諺
指定植物
農林水産省品種登録番号
農林水産省品種登録品種名称
日本花き取引コード
20453
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