リョクトウ

ササゲ属 リョクトウ
学名： Vigna radiata

〔基本情報〕
一年草で、茎はつる状になるもの、匍匐するもの、直立するものがあります。
葉は互生する3出複葉で、小葉は大きく、卵形～披針形です。
長い葉柄があり、托葉をもちます。
葉腋に黄色～淡い緑色の蝶形花を咲かせ、花は竜骨弁がねじれます。
果実は長さ10cmほどで細長い円筒形の豆果で、横向きまたは垂れ下がります。
種子（豆）は6～15個はいり、ふつう緑色ですが、黄色、褐色、黒褐色の系統もあります。

〔利用〕
種子を食用にします。
東南アジアでは、ぜんざいのように甘く煮てデザートにします。
インドではカレーにいれたり、チャパティの粉に使ったりします。
中国では春雨の原料のほか、餡や粥などにもします。
日本ではもやしの原料にすることがほとんどです。
種子は薬用になります。

〔栽培〕
主な栽培地域の年平均気温が21～22℃、年平均降水量が1200mmと高温での生育に適した植物です。
品種によっては高冷地での栽培も可能です。
日当たりと水はけのよい土壌を好み、乾燥には強く、過湿に弱いです。
連作障害に注意が必要です。