ホシザキイナモリソウ

イナモリソウ属 ホシザキイナモリソウ
学名： Pseudopyxis depressa f. angustiloba

〔基本情報〕
山地の林内などでみられる高さ3～5cmの多年草。
横に這う細い根茎をもちます。
茎は直立して、曲がった短い軟毛がはえます。
葉は単葉で、対生しますが、上部の2対の葉が接するため4輪生しているように見えます。
葉は長さ1～6cm、幅1～4cmの卵形となります。
葉の両面には短い軟毛がまばらにはえ、裏面脈上には多くはえます。
三角形の托葉をもちます。
葉柄は長さ0.1～0.3cmで短い軟毛がはえます。
花は葉腋に単生するか、枝先に1～2個つきます。
花は淡い紅紫色で、花冠の先は5～7裂し、裂片の幅が狭く縁が内側に折れるため星形に見えます。
花冠の内側には短毛がはえます。
雄しべは5個あり、花糸は短いです。
果実は蒴果で、短い柄に上向きにつき、三角形の萼裂片がまっすぐ星形に開きます。

〔来歴〕
牧野富太郎により高尾山で発見され、1926年に発表されました。