田舎暮らしをしていると、突然おすそ分けをいただくことがあります。2月半ばに、ご近所の方からコンテナ2箱分の“物体”をいただきました。「農家さんからのいただきもので、(うちには)もう植える場所がないからどうぞ」と。
いただいた“物体”のビジュアルは少々グロテスクで、正直エイリアンにしか見えません。実はこれ、アスパラガス(オランダキジカクシ)の根っこ付きの株なのだそう。
ビックリでした。まったく想像がつかないアスパラガスの植え方。ご近所の方に伺ってメモしたものがこちらです。
2月半ばに、なんとかコンテナ2箱分の株を植えました。
まずは。教えてもらったとおりに苦土石灰と鶏糞の肥料で土作り。苦土石灰は通常、酸性雨などで酸性に傾いてしまう土をアルカリ性にして中和するために撒きます。
そして、アスパラの根がしっかり伸びていけるように大きめの穴を掘ります。子どもも戦力になってきましたよ!植えるときは根っこが下に伸びていけるように配置します。穴の中に小さな山を作って、その上から根っこを這わせる感じにします。根っこが長すぎる場合は螺旋状にしてもよいそうです。
3月中は、植えたところには雑草しか生えてこず、なかばあきらめかけていました。でも、気温が上がってきた4月の初め、ついに小さな小さなアスパラガスが地中からニョキッと顔を出しているのを見つけました。
とってもかわいい! あのエイリアンは正真正銘アスパラガスでした。
アスパラガスは一度植えると10年くらい収穫が可能だそうです。通常は植えて3年目くらいから収穫するそうなので、再来年くらいには食べられるかもしれません。味わえる日を楽しみに大切に育てたいと思います。
アスパラガスは大きくなると、葉っぱが天然パーマが爆発したような感じになってくるため、竹の棒などで四方を囲って紐で巻き、倒れないようにする必要があるそうです。
アスパラガスの生態も知らなかったことだらけ……。家庭菜園をしていると野菜の意外な生態を知ることでき、人生をちょっぴり豊かにしてくれる気がします。
(田舎暮らし イシダヨウコ)