植物を愛するなら、ぜひ
ただいま、東京・松屋銀座ではマミフラワーデザインスクール主催の『第20回記念 マミフラワーデザイン展2019 「日本の美」-ことば・いろ・かたち-』が開催されています(最終日は6月3日)。入場料は当日券で900円(中学生以下無料)です。
このマミフラワーデザインスクールは、マミ川崎が提唱する暮らしのなかで植物との触れ合いを通して日々の楽しさを見つけ、豊かな心を育むことを理念にしたフラワーデザインスクール。そのため、通常の生け花とは趣の違った、遊び心に溢れた展示が満載です。
ちなみに今回の展示は1980年からスタートし40年間で20回目。タイトルは「日本の美」。日本ならではの、ことば・いろ・かたちをテーマに発想をした作品を見ることができます。
えっ、こんな作品も!?
マミフラワーデザイン展には初めて来場しましたが、その世界感はとにかくユニーク。多くの来場者がその発想の豊かさに感嘆の声をあげていました。たしかに、いずれの作品もこんな風に植物を楽しむとは、と正直驚ろかされます。
なかでも、植物であの有名な『貞子』をイメージさせる作品のえもいわれぬ表現力!もちろん、テーマを裏切らない和をテーマにしたそれぞれの作品は、どうしたらこんなふうに植物をアートにできるのだろうかと思えるものばかり。ちなみに「ことば」「いろ」「かたち」と3つのテーマごとに区切られて展示されています。
会期中はさまざまなイベントも
もちろん、期間中は作品展示だけではなく、1962年の創立のマミフラワーデザインスクールの講師の方々による花のミニデモンストレーションや、スクールの校長・川崎景介氏のギャラリートークやワークショップも開催され、実際に花や植物に触れることができるのもうれしいですね!
すでに50年以上の歴史を誇るマミフラワーデザインスクール。会場内にはそんなスクールの歴史を紹介するコーナーなどもあります。また、この展示会は自由に写真を撮影できるので、カメラ片手に楽しめます。
育てた植物をどんなふうにアートにするか
花の命はほんのわずか。だからこそ、美しい花をより美しく飾りたい。自分なりに花や植物と対話して自分なりの世界観を作ってみたい。そんな想いがあるなら、ぜひこの展示会に足を運んでみるといいでしょう。今まで感じなかった何かをきっと感じることができます。会期が短いのはちょっと残念ですが、それもまた花の時間と同様で、美しいものには限りがあるものだと思ってくださいね。
(写真・取材/グリーンアドバイザー・開運文様研究家 ふじえりこ)