今年の夏は地震、豪雨、猛暑と大変なことが続いています。
被害にあわれた皆さまの暮らしが、1日も早く穏やかなものとなるようお祈りしています。幸いにも、私の移住した山口県萩市は大きな被害もなく過ごせています。
春から私の職場となった大井公民館の建物は、今年の4月に新しくなりました。新しい公民館は、移転した大井小学校の跡地をリノベーションしたものです。
この公民館の目玉の一つは、元グランドだった4千平方メートルの敷地に芝を植えて、芝生広場として活用する計画。敷地内に新しい保育園ができるため、子どもたちが芝生の上を裸足で走り回れるような場所になり、そこで地域のお祭りやマルシェを開催したいという声が上がっているのです。
7月1日、この広大な敷地に芝を地域の住民自らの手で植えることになりました。
その日は快晴で、地元の保育園児から小中学生とその保護者、年配の方まで、住民約170人が参加して芝植えが行われました。前日が豪雨で川の氾濫の危機があり、避難勧告まで出たのがウソのようです。ただ、前日の雨でまるで田植えのようにな光景になってしまいましたが、人数が集まると広大な敷地も2時間弱で植え終わりました。
芝生には大きく分けて日本芝と西洋芝があります。
今回植えたのは、西洋芝のティフトン芝。国立競技場に使われており、耐潮性に富み海浜公園などにも適しているとか。ここ萩市大井は海が近いので、ティフトン芝が適しているのです。
西洋芝には、夏に成長し冬になると葉の色が変わってしまう夏型芝と冬に青々としている冬型芝があるそう。
先述の国立競技場は、ティフトン芝だけでなく冬型芝も植えていて、一年中青々とした状態を保っています。
一括りに「芝」といってもいろいろあるのですね。たくさんの種類のなかから、ゴルフ場に適しているもの、お庭に適しているもの、気候や用途に合わせて選ぶことになります。
さて、大井公民館の芝は梅雨が明け猛暑に突入しましたが、ほぼ毎日2時間以上かけてホースで水をまき、すくすく成長しています。
よく使う「芝生」とは、芝草が密集して絨毯のように一面に生えている状態を指すそうですが、芝生の状態までもう一歩といったところでしょうか。
散水や芝刈りも大仕事ではありますが、住民の手で作り上げていく芝生広場、とっても楽しみです。
(田舎暮らし イシダヨウコ)
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