都会暮らしでもガーデニングは楽しみたい。でも思い通りのスペースはなかなかない……。
そこで提案したいのが、手のひらサイズのガーデニングです。これなら身近にある小さな器などを使って、自分だけの世界を演出することも。
今回は貝殻に多肉植物を寄せ植えします。
器は貝殻
今回はサザエの貝殻を用意しました。そのままでもいいのですが、色を塗ったり、磨いて使うとひと味違います。ただ、貝殻には水はけのための穴が空いていないので、根腐れ防止に自分で穴を開けるか、その代わりにケイ酸塩白土(商標名:ミリオン、ハイフレッシュなど)をひとつまみほど入れることをオススメします。ここではケイ酸塩白土を使います。
用意する多肉は植物好みのもので
用意する多肉植物はお好きなものでOKですが、できれば生育期や栽培方法が似ているものを選んで植えるようにするといいでしょうか。今回は、低温で色づき、ぷっくりとした葉がキュートなニジノタマと、吊り下がる性質を持つルビーネックレスを用意しました。
用意した多肉植物はケイ酸塩白土をひとつまみほど入れた貝殻の中に、多肉植物用の土を半分ほど入れてからバランスを考え置きます。さらに土を入れ固定するように植え付けます。このとき土を力まかせに押し込まないように注意しましょう。バランス良く植え付けることができたら完成です。
ニジノタマはこんな多肉植物
ニジノタマはセダムの仲間で、よく似たものにオーロラがあります。区別は花。ニジノタマは明るい黄色、オーロラは薄いクリーム色です。葉の色合いは季節や置き場所(環境)によって変化します。
育て方の注意として、光が強い場所だと葉焼けを起こし、葉の色が悪くなるので直射日光は避けるようにするとよいでしょう。水やりは生育期の春から夏は土が乾いたらやるようにしましょう。
また、冬場は水やりをしなければ屋外でも管理できます。ただし、霜や凍結には要注意。寒さが厳しい場合は屋内管理をオススメします。
肥料は多すぎると葉にダメージを与えてしまうので控え目にしましょう。増やし方は落ちた葉をそのままそっとしておけば小さな芽を出します。
ルビーネックレスはこんな多肉植物
乾燥に強く過湿に弱い多肉植物ナンバーワン。そのため、年間を通して乾燥気味に管理します。とにかく水のやり過ぎに注意しましょう。特に、鉢から垂れ下がるようにと深鉢などに植えた場合には、鉢の表土が乾いていても鉢内はまだ水分が残っている場合があるので注意が必要です。そのため、水分の見当がつかない場合には土が完全に乾いているときの重さを計っておき、その重さになったら水を与えるようにするのがいいでしょう。
(写真・取材/グリーンアドバイザー・開運文様研究家 ふじえりこ)
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