島根県津和野の中心から少し離れた里山にある医食同源をテーマとしたレストラン「糧」で、「魔女のくすり箱」というワークショップに参加しました。その昔、魔女は薬をつくる専門家でもあったことから、自然の養生を学ぶワークショップのシリーズ名にしたそうです。今でも、容姿が若々しく美しい中年女性は「美魔女」と呼ばれていますが、昔も薬をつくる魔女は若々しかったのかもしれません。
講師は、自然療法を学び自然育児を実践されてきた増成明子さん。13年前に横浜から島根県の山間の村に移住され、羊を飼い、田畑を耕して暮らしていらっしゃいます。
ワークショップでは、ヨモギオイルとヨモギのハンドクリームを作りましたので、その様子をお伝えします。
ヨモギの効能とお茶
まずは、ヨモギの効能を聞きながら、よく洗って水を切って1日天日干しにしたヨモギの葉を小さくカット。
ヨモギの効能は、身体を温める、血行促進、デトックス作用、抗菌、婦人科系の症状の改善、美肌、代謝促進、抗アレルギー、抗アトピーなど、数えきれないほどあるそうです。
ヨモギ茶もいただきました。味も香りもクセがなくて飲みやすいです。ヨモギ茶は、ヨモギの葉を蒸してアク抜きをしてから、2〜3日乾燥させたものを煎じてお茶にしたものです。3月~4月の新芽ならアク抜きをしなくても飲めるそうですが、その時期を過ぎると渋いのでアク抜きをします。
ヨモギオイル作り
まずは、ヨモギオイル作り。酸化しにくい油をつかうことが重要なので、今回は、太白胡麻油を使いました。
1. キュアリング(加熱処理することで不純物を除去し浸透性を高める)
湯せんで加熱し、90度になる手前で火からおろす
2. 耐熱容器に油と下準備した葉を入れる(ひたひた程度)
3. 1時間程度、湯せんにかける。湯の温度を70度くらいに温度を保つ
4. こす(布袋やペーパーフィルターで)
ハンドクリーム作り
1. 耐熱容器(ガラス瓶)にヨモギオイルとミツロウ、はちみつを少し入れて、湯せんにかけて完全に溶かす
ミツロウ入りの製品を見たことはありましたが、ミツロウそのものは初めて見ました。
2. 湯せんから出し、表面にまくがはったら、練るようによくかき混ぜる
3. 冷えて固まったら完成
ヨモギオイルは、ドレッシングなどにして食べてもいいし、肌や髪の毛用のケアにも使えます。ハンドクリームは、もちろん顔にも全身にも使えます。
これで、冬の乾燥を乗り切れそう。
おまけ
ハンドクリーム作りおあとは、糧のランチ。
身体にやさしいデザートも。
やさしい甘さで、罪悪感のないスイーツです。
締めは、参加者で足湯。お湯には、粗塩とショウガを入れています。
心も身体もあたたまる、とっても贅沢な体験でした。
萩、津和野におこしの際は、山里にあるレストラン「糧」に、ぜひ足を運んでみてください。わざわざ行く価値のある場所ですよ。
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