クリスマス・カクタスやデンマーク・カクタスといわれるシャコバサボテン。カクタスという名がついているとおり、サボテンの仲間ですが、上手に育てれば、鉢からあふれるように花をつけ、とても華やかです。
シャコバサボテンは、サボテン科スクルンベルゲラ属(シュルムベルゲラ属やシュルンベルゲラ属とも表記される)で、ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ州オルガン山脈が原産で、10月前後から開花し始めます(園芸店にも並び始める)。12~1月が最盛期なのでクリスマス・カクタスともいわれているのです。
さて、シャコバサボテンの花が咲くのは冬。冬の花を育てるのは難しいと思われるかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば、それほど難しくありません。そのポイントとは「光」と「環境変化」「水」の3つです。
ポイントその1〜光
暖かい4~10月は屋外で、たっぷり日光に当てましょう。ただし、梅雨明けから9月上旬は、真夏の日差しが強いので、半日影で直射日光に当てないようにしましょう。
シャコバサボテンは、日が短くなることで花芽をつける「短日植物」です。夜遅くまで明るいところ(例えばリビングなど)に置くと花芽がつきにくくなります。わが家ではダンボールをかぶせ、蛍光灯の明かりを遮るようにしています。
霜が降りる前に室内に取り込みましょう。日差しが好きですから、日差しが当たる窓際がオススメです(夜間の冷え込みには気をつけましょう)。
ポイントその2〜環境変化
シャコバサボテンは育てやすいのですが、環境の変動に敏感です。花芽が小さいうちに移動させると、つぼみが落ちることがあります。つぼみが大きくなるまで(2cm以上)できるだけ移動させない方が良いでしょう。
移動させる場合は、屋外からいきなり室内に移動させるのではなく、屋外〜軒下〜玄関〜室内など、環境に慣らしながら、徐々に移動させるようにしましょう。
ポイントその3〜水
暖房の効きすぎによる乾燥は、つぼみが落ちる原因になります。暖房器具からの風に、直接当たらないようにしましょう。鉢土の表園が乾いたら、たっぷり水を与えましょう。花が咲き始めたら、少し乾燥気味、表面がカラカラになってから与えるようにしましょう。
シャコバサボテンは、思ったより育てやすい華やかな冬の花です。園芸店で濃いピンクのほか、淡いピンクやオレンジ系など、さまざまな花色のものを手に入れられます。この冬、育ててみませんか。
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シャコバサボテンの育て方! 植え替えや剪定の時期と方法とは(HORTI)
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(エバーグリーン編集部 愛垣)
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