[紅葉]花めぐり11月号|園芸通信|エバーグリーン

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紅葉

紅葉前線の便りが届くようになりました。北海道から九州まで約2カ月かけて南下する前線は、私たちに冬の到来を感じさせるものです。植物からみても紅葉は古くなった葉を落とす準備段階ですから、まさに晩秋のにぎわいになりますね。サクラやモミジ、イチョウなどの紅葉や黄葉は有名で、赤や黄色に色づいた木々を仰ぎ見るのもよし、地面に敷き詰められた落ち葉のじゅうたんを歩くのもよいでしょう。最近では紅葉をライトアップする公園も増えてきました。夜空に浮かび上がる紅葉や黄葉は幻想的で、チラチラと舞い落ちる葉にも風情を感じます。寒い冬が来る前に、樹木が咲かせる華を楽しみに出掛けてみてはいかがでしょうか。

 


 

神戸市立森林植物園

ライトアップされた園内では幻想的な並木道を通ることができる(森のライトアップは11月3日~30日)

ライトアップされた園内では幻想的な並木道を通ることができる(森のライトアップは11月3日~30日)

神戸の市街地から車で25分ほど、公共交通機関でも来園しやすい地に、六甲山地の自然を最大限に生かして造られた植物園です。自然樹林としての植物本来の姿を観察できる園内は、142.6ヘクタールと広大で、緩やかに蛇行する散策路が縦横無尽に張り巡らされており、のんびりと散策を楽しむにはぴったり。秋にはハナノキ、イロハモミジ、ハゼノキ、メタセコイアなど38種、約3000本もの色とりどりの紅葉が繰り広げられます。木々の紅葉だけではなく、もっとよく見るとサンザシやクロガネモチ、カマツカなどのように変わった実や美しい実を付けている樹木も。もちろんサザンカやジュウガツザクラなどの冬の花も咲き始め、涼しい気候の中、数々の見どころに足取り軽く進むことができるでしょう。野鳥も多く、豊かな自然の中で森林浴気分をたっぷり味わえる、貴重な森林植物園です。

イロハモミジの紅葉は押し葉にしたくなるほど鮮やか

イロハモミジの紅葉は押し葉にしたくなるほど鮮やか

森林植物園の名の通り、森に囲まれた園内では紅葉を楽しめるハイキングコースも

森林植物園の名の通り、森に囲まれた園内では紅葉を楽しめるハイキングコースも

赤色や黄金色に染まった葉は水面に浮かび、静かなときを刻む

赤色や黄金色に染まった葉は水面に浮かび、静かなときを刻む

園の中心にある池の周りではハナノキやモミジが美しく色づく

園の中心にある池の周りではハナノキやモミジが美しく色づく

神戸市立森林植物園 施設概要

〒651-1102
兵庫県神戸市北区山田町上谷上字長尾1-2
電話番号:078-591-0253

  • 休園日:毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日、森林もみじ散策会期間中は無休
  • 開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
  • 入園料:大人(高校生以上)300円、小人(小・中学生)150円
  • 駐車場:有料駐車場あり
  • 紅葉の見ごろ:10月下旬 ~11月下旬
  • イベント:森林もみじ散策会 10月21日~11月30日、森のライトアップ 11月3日~11月30日 ライトアップ時間 月~木16:30~18:30、金~日・祝16:30~19:30(入園は閉園時間の30分前まで)
  • サカタ友の会特典:特典なし

 

神戸市立森林植物園

 


 

修善寺 虹の郷

真っ赤に色づいたもみじ林の木々

真っ赤に色づいたもみじ林の木々

自然と文化をテーマとした虹の郷。伊豆半島の山間にある園内では四季折々の自然や花が出迎えてくれます。時代や地域を感じさせる建物を模したイギリス村、カナダ村、日本庭園などさまざまな雰囲気のエリアが広がり、広大な敷地をSLやバスなどで巡ることも可能。春はサクラやシャクナゲ、バラなどの華やかな花が彩りますが、秋になると伊豆随一、約1000本ともいわれる紅葉群生林が美しさを増し、園内は赤色や黄金色に変わります。イロハモミジやコハウチワカエデ、ラクウショウ、アメリカフウなどが色づきますが、比較的遅い紅葉となっています。11月下旬ごろからは日本庭園の菖蒲ヶ池周辺を中心に、伊豆の村や匠の村などで赤や黄色に色づいたモミジのライトアップも始まり、昼間とはひと味違った、幻想的な情景を楽しむのもおすすめ。昼の鮮やかな朱赤葉、夜の愁える黄金葉、見比べてみるのはいかがでしょうか。

フェアリーガーデンでは迫力あるラクウショウの紅葉が見事

フェアリーガーデンでは迫力あるラクウショウの紅葉が見事

広大な園内ではロムニー鉄道に乗って、爽やかな風を感じながら紅葉狩りができる

広大な園内ではロムニー鉄道に乗って、爽やかな風を感じながら紅葉狩りができる

昼間とは違った趣が好評の「もみじライトアップ」

昼間とは違った趣が好評の「もみじライトアップ」

澄んだ夜空に浮かび上がるさまざまな種類のモミジ

澄んだ夜空に浮かび上がるさまざまな種類のモミジ

 

修善寺 虹の郷 施設概要

〒410-2416
静岡県伊豆市修善寺4279-3
電話番号:0558-72-7111

  • 休園日:2017年11月7日、14日、12月5日、12日、18~22日、26日(休園日は予告なく変更される場合あり。お確かめの上お出掛けください。2018年以降は要確認)
  • 開園時間:9:00~16:00(入園は15:30まで)入園料:大人(中学生以上)1200円、小人(満4歳~小学生)600円
  • 駐車場:有料駐車場あり
  • 紅葉の見ごろ:11月中旬 ~12月上旬
  • イベント:もみじライトアップ11月17日~12月3日、16:00~21:00まで(最終入園は20:30)
  • サカタ友の会特典:特典なし

 

修善寺 虹の郷

 


 

六義園

紅葉したモミジに囲まれたつつじ茶屋

紅葉したモミジに囲まれたつつじ茶屋

六義園は小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられる、「回遊式築山泉水庭園」です。昭和28年3月31日に国の特別名勝に指定されました。園内では紀州(現在の和歌山県)和歌の浦の景勝や和歌に詠まれた名勝の景観が八十八境の景観として取り入れられています。春になると内庭大門の近くに咲く、流れ落ちる滝を彷彿させるシダレザクラのライトアップは有名。一方で秋になると、今度はハゼノキやモミジの紅葉が見ごろを迎えます。「紅葉と大名庭園のライトアップ」は今年で17回目を迎え、秋の夜に朱色や黄金色に色づく木々が浮かび上がり、大泉水の水面にまばゆく映し出される様子も楽しむことができます。幻想的な姿を見せる六義園で、落ち着いた秋の佇まいとあでやかな紅葉を愛でてみては。園内のもみじ茶屋や抹茶茶屋は夜も営業し、ゆっくり秋の夜長を過ごせそうです。

大泉水に映る赤や黄に染まった木々。雪づりされた樹木も見られ、季節の移ろいを感じる

大泉水に映る赤や黄に染まった木々。雪づりされた樹木も見られ、季節の移ろいを感じる

2枚の大岩の重量感がある渡月橋を朱赤の葉が彩る

2枚の大岩の重量感がある渡月橋を朱赤の葉が彩る

モミジに透かした空をゆっくり眺めて、秋の風情を感じたい

モミジに透かした空をゆっくり眺めて、秋の風情を感じたい

ライトアップ期間は最終入園20:30、閉園21:00だから仕事帰りにゆっくり立ち寄れそう

ライトアップ期間は最終入園20:30、閉園21:00だから仕事帰りにゆっくり立ち寄れそう

 

六義園 施設概要

〒113-0021
東京都文京区本駒込6丁目
電話番号:03-3941-2222

  • 休園日:12月29日~1月1日
  • 開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
  • 入園料:一般300円、65歳以上150円、小学生以下および都内在住・在学の中学生は無料
  • 駐車場:なし
  • 紅葉の見ごろ:11月下旬 ~12月上旬
  • イベント:紅葉と大名庭園のライトアップ11月18日~12月6日、日没~21:00まで(最終入園は20:30)
  • サカタ友の会特典:特典なし

 

六義園

 

 

情報提供:株式会社サカタのタネ

 

 

 

 


ライトアップされた園内では幻想的な並木道を通ることができる(森のライトアップは11月3日~30日)