春から初夏、そして秋の終わりまで楽しめるのがミント! ミントを植えたのはいいけれど、気が付くとミントだらけになってしまったなんてことも少なくありませんよね。でも、ミントだらけになってと頭を抱えるなんてもったいない。実はミントはいろいろな使い方ができる身近なハーブなんです。
そこで、2回にわたって、暑い夏をミントで乗り切るための「徹底ミント活用術」をご紹介します。
『ミント』ってどんな植物?
日本では、薄荷(ハッカ)と呼ばれるミント(mint)は、シソ科ハッカ属(ミント属、メンタ属)の総称として使われ、多くの品種があります。そのほとんどは多年草ですが、なかには日本の気候と合わずに1年草のものもあります。よく知られている品種では、スペアミント、オーデコロンミント、アップルミント、パイナップルミント、ラベンダーミント、チョコレートミントなどがあり、香りや風味はその品種により異なります。そのため、ミントティーをオーダーしても、お店によって全く違ったものが出てくることも……。
夏のミントワザ(1)「ミントのデトックスウォーター」
欧米で大人気! 日本でもサラダ専門店などでサーバーが置かれるなどして、日本でもジワジワと人気が高まりつつあるのがデトックスウォーター。作り方はとても実にシンプル。ガラス瓶やウォーターボトルに好みのハーブ、フルーツ、ベジタブルを入れて冷蔵庫で1時間程度冷やすだけでOK! 夏場は、ミントをプラスし、スッキリ気分をアップ、喉の通りもよくなり気分もリフレッシュできますよ。ハーブティーよりも優しい味に仕上がるので水分補給にもオススメです。
- ミントデトックスウォーターオススメレシピ
スッキリ爽やか系/ミント+レモン
元気チャージ系/ミント+レモングラス
食欲コントロール系/ミント+シナモン
※シナモンは、血糖値を安定させる作用があるといわれます。
夏のミントワザ(2)ミントのシロップ
気がつけば小さなスペースがミントだらけ……。でも、このミントを抜いて破棄するのはもったいない! そんな時にオススメしたいのがミントのシロップです。作り方はいろいろありますが、わたし流はシソジュースの作り方を応用します。
- まず、刈り取ったミントをザブザブと水洗い。
- 苦味が出るのが苦手な人は、洗ったミントの葉だけを使います。
- 鍋に水を入れグツグツと煮立ったらミントの葉をバッと入れ、蓋をして2~3分煮込み、火を止めます。
- そして、ザルで濾し、濃いミント液と葉に分けます。
- ミント液には、好みで酢やレモンを入れて半分量になるまで煮詰めます。
- そこに砂糖を加えてできあがり。
ミントの量が多い場合は、砂糖を入れる前にミントの葉を加え、ザルで濾してから砂糖を加えればさらに濃厚な香りに仕上げることもできます。
出来上がったシロップは、ビンなどに入れ、冷蔵庫で保存しておけば、飲みたい時に希釈して使うことができます。この方法は、ミント以外のハーブでも活用できますから、夏場に冷たいハーブティーを飲みたい時にはとにかく便利です。
夏のミントワザ(3)ミントのアイスクリーム
ちまたで大人気のチョコミントアイスクリーム。ミントグリーンがとても涼しげです。でも、ミントがあるなら、チョコレートとバニラアイスクリームを買ってくれば本物のチョコミントアイスクリームを手軽に楽しむことだってできちゃいます。
作り方は、
庭先のフレッシュミント細かく刻み、そこに刻んだチョコレートといっしょにアイスクリームとざっくり混ぜるだけでOK。濃厚なチョコレートの香りが好きな人は、バニラアイスクリームの代わりにチョコレートアイスクリームを使ってみてくださいね。もちろん、アイスクリームの色をミントグリーンにしたいという人はミントをすりつぶし、ペースト状にしたものを混ぜてもOKです。
『ミント』の使い方は、まだまだたくさんあります。この夏、涼しさを満喫し、さらに暑い夏を乗り切るミントワザ。次回もお届けします♪
(文・写真/グリーンアドバイザー ふじえりこ)
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