梅雨が明けて暑くなると、わが家とご近所の庭にとても似ている花が咲きます。
同じ?
しかしよく見ると、背丈や葉っぱの大きさが違っています。似ているけれど、違う花のようです。
そう、わが家の庭に咲く花は、背が高くて葉っぱが小さい「ムクゲ」、ご近所の花は、こんもりしていて葉も大きい「フヨウ」です。
なぜこんなに似ているのでしょう。それは、どちらも、アオイ科フヨウ属、近縁だからです。また、原産も同じ中国。開花時期は7~10月です(地域による誤差はあると思われます)。どちらも、夏の暑さに負けず、次々花を咲かせます。
比べれば違いはよくわかりますが、別の場所で咲いているとどちらか迷うことも。ムクゲとフヨウの違いをもう少し調べてみました。
樹形は先にも述べたように、ムクゲは上に向かって伸びています。それに対してフヨウは枝が横に張りこんもりしています。また、フヨウは常緑低木ですから、寒い地域では、地上部が枯れ、さらに樹高が低くなります。
さらに葉を比べて見ると、ムクゲは花より小さい濃い緑、フヨウは、花と同じくらいの大きさの薄い緑です。また、どちらも一日花、朝、花が咲いて、夕方にはしぼみます。
花の美しさを楽しむだけでなく、花や葉の色や形、背丈など、細かいところまで見る習慣をつけなくてはいけないと思う今日この頃です。
- フヨウ/ムクゲの花言葉:「繊細な美」「しとやかな恋人」
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(エバーグリーン編集部 愛垣)
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